◆下の親知らずを抜歯するに至った経緯

 

昨日、埋没していた右下の親知らずを抜歯しました。

私には、長年連れ添ったレントゲンに映るけど生えてこない親知らずが四本ありました。

もう生えてこないだろうと思われていたのですが、ここにきてちょっと頭を出しかけてきました。

そうしたら、その手前の奥歯との隙間に汚れがたまりやすくなり、春ごろから時々腫れるようになりました。

そして、秋の初めにまた腫れて歯医者さんに行ったところ「度々腫れるようなら、親知らずを抜くことを考えた方がいい」と言われてしまいました。

 

それから考えることひと月、本当に抜歯したほうがいいのかどうか、前にも別の親知らずのことで相談したことのある総合病院の口腔外科に歯科から紹介状を書いてもらって、三週間ほど前に診察してもらってきました。

その結果、親知らずが生えかかっていて、それも虫歯になりかけていて、このまま放置しておくと、手前の奥歯が虫歯になる可能性があるため、少しでも体力のある今のうちに抜歯することをお勧めします、という診断を受けました。

しかも、私の親知らずは骨が太くて埋没しているので切開して分割して抜くため、結構難しい抜歯となり大変ですが最善を尽くします、と言われ、恐怖感でいっぱいになりました。

が、二年前に左上の親知らずが手前の奥歯の根っこを長年押し続けた結果、奥歯の根っこが溶けて結果的に奥歯を抜く羽目になったことを思い出し、今回はそうならないためにも、と抜歯を決断しました。

そして、その日に抜歯の予約をして、不安な三週間を過ごし、昨日抜歯をしてきました。

 

 

◆抜歯当日

 

抜歯前の診察では、もう一度レントゲン写真を見ながら、今の状況と抜歯についてとても丁寧に説明をしてくれました。

医師によると、骨が太くて下あごに根っこが密着しているため、骨の先部分を残すかもしれないが、歯を削って分割し、できる限り取り除きます、とのことでした。

ちょっと時間がかかりますが、頑張ってください、と言われ、抜歯手術が始まりました。

 

まず、歯茎を切開しているようでしたが、メスでスパッと切開するイメージだったのですが、実際は、埋もれている親知らずの周りを少しずつ、器具ではがしているような感じでした。

その後、歯を削る作業が結構長く(30分以上に感じた)繰り返し行われ、最終段階の方で、分割した歯を引っ張る時に、左あごの付け根(耳の下あたり)が強く引っ張られて痛くなり、顔をしかめたら「痛かったですが?ごめんなさい。どこが痛いですか?」と聞かれ、左あごの付け根辺りを指すと「あごですね」と言われ、すぐに作業の手を止めて、別の方法(さらに削って掘る)に変えてくれ、抜歯作業は続きました。

この先生は、その病院でも指導医でもある大ベテランの医師ですが、治療中に痛そうな顔をするたびに「痛かったですか?ごめんなさい」と言ってくれて、その都度、その作業の手を止めて別の方法や器具に替えてくれたりと、抜歯する時の痛みを極力軽減資するように尽くしてくださり、本当に助かりました。

 

そうして格闘すること50分、根っこ部分を少し残して、切開した部分を縫合してもらって(ほぼ感覚はなし)無事抜歯が終わりました。

見た目ではそれほど悪くなっていると思われなかった親知らずですが、切開してみると、歯の中からブヨブヨした肉芽のようなものが出てきて、放置しておくとそこから化膿してきたかもしれないので、この時期に抜歯して正解だったそうです。

抜歯後、先生は手を口の中に入れてあごを引っ張ったり、歯並びを整えたりということをしてくれて、私が左で噛む癖があり多少不正咬合気味だが、治療するほどではないから、と言ってくれました。(帰宅後、検索して知ったのですが、親知らずの抜歯後に顎関節症になったり、歯並びがずれて不正咬合になったりする可能性があるため、やってくれたようです。痛くはないです)

 

こうして、無事抜歯が終わり、薬をもらって、麻酔が切れないうちにと、急いで帰宅しました。

家に着くと、抜歯が終わってからすでに二時間経過していて、そろそろ麻酔が切れ始めたようで、下あごあたりに痛みが出始める感覚がありました。

なので、本格的な痛みが出る前に、急いでいただいた痛み止めと胃薬を飲みました。

 

 

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◆抜歯当日の昼食

 

麻酔が切れて舌や唇の感覚が戻ってきて、痛み止めも効いているようなので、とりあえず食べられそうなものを食べることにしました。

予め買っておいたミルクプリンと野菜ジュース。

痛み止めを飲んでいるとはいえ、傷のあたりに触れるのは恐怖ですし、何より、あごが痛くて口が1㎝ほどしか開かないので、プリンは小さいスプーンで人さじずつそうっと左あたりへ流し込んで飲み込み、野菜ジュースはストローをそうっと吸って少しずつ流し込みました。(後で知ったのですが、ゼリー状の飲料をストローで強く吸うと、傷口に触るのでいけないそうです)

このあと、小さめでソフトなレモンマフィンを一個、小さくちぎりながら食べました。

が、まだお腹は一杯にならず・・・

 

 

レトルトのおかゆを温めて冷ましてから、ゆかりや鮭フレークをかけて、小さいティースプーンそうっと食べました。(おかゆ一袋完食)

 

 

 

◆抜歯当日の夕食

 

病院に行く前にカットまでしておいた材料でさっと肉じゃがを作り、カレイの煮つけ、味噌汁を作りました。

当分おかゆを食べることになりそうなので、炊飯器で0.5合のおかゆも炊きました。(0.5合で三食分はできた)

すべて、冷ましてから小さいスプーンでひとさじずつすくって口に入れ、4~5回噛んでから飲み込みました。

お豆腐や人参は、箸で小さくちぎってからそうっと口の端から入れると食べやすいです。

 

※夕食前に、痛みが出始めたので、急いで痛み止めを飲んでから食事をしました。

お昼に痛み止めを飲んでから4時間半で、この日二回目の痛み止めを飲みました。

 

 

 

 

 

◆シャワーと洗髪
 
入浴は、湯船につかると血行が良くなるため禁止なので、軽くシャワーと洗髪をしました。
そちらは大丈夫でしたが、洗顔の時に右頬に手が当たると痛くて、そうっと洗いました。

 

 

◆当日はうがい禁止
 
抜歯当日は、傷口がふさがるためのかさぶたが取れてしまうので、うがいは禁止です。
歯磨きは何も言われていませんが、口が1㎝しかあかないので無理ですし、歯磨き後にはうがいをしなくてはいけないので、やっぱりだめだと思います。
でも、口の中でずっと少しずつ出血が続いていて、気になるので、水を一口から二口くらい、そうっと口に含んでそうっと吐き出すのをやってみましたが、その程度なら大丈夫でした。

 

 

◆寝る前に痛み止め

 

入浴後、しばらくテレビをみていたのですが、寝ようと思った頃に、薬が切れたようで抜いたあたりが痛み始めたので、この日三回目の痛み止めを飲んで寝ました。

痛み止めは、最低でも4時間あけて一日三回までだそうですが、当日は4時間半~5時間半ぐらいの間隔で飲みました。

色々調べてみた所、本格的な痛みが出る前に飲んだ方がいいようです。