先月の観劇の際、プログラムの内容(学園もの)に合わせて制服風装いをするために、手持ちのワンピースを制服風に変身させました。

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その方法とは・・・手持ちのワンピースにセーラーカラーのつけ襟を作ってのせるという手法です。
つけ襟という方法は、手持ちの服を何とか改造しようという発想から生まれました。
でも、つけ襟の型紙はいくら探しても見つからず、結局、セーラー服の型紙をコスプレ衣装製作の本から探して襟だけを作り、前部分をカギホックで留めて洋服の上にかぶせて着用しました。
ワンピースだけでなく、Tシャツやセーターの上からも襟をのせるだけですので、色々応用が利く方法だと思います。

それでは、私が考えたオリジナルな付け襟の手法を、順を追って説明させていただきます。


☆元のシンプルなワンピース

一見シンプルな普通のワンピースですが、試着してみた時のシルエットがとても綺麗で、お出かけの時に重宝しそうな気がして購入しました。
しかもこれ、ニットなので、着ていてとても楽なところもお気に入りです。

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☆セーラーカラー服風ワンピースに!

元のワンピースにセーラーカラーを作ってのせ、ひもベルトにバックルをつけて短くカットして普通のベルトに作り替えると、セーラーカラーのワンピースに早変わり!
元のワンピースにはベルト以外手を加えていませんので、襟を外せば普通のワンピースとして着用できます。

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☆替えリボン2種

リボンはスナップで襟に留めてあるだけなので、他にも2種類のリボンを作って付け替えて着用しました。
リボンの作り方は、コチラを参考にさせていただきました。

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☆セーラーカラーのつけ襟の作り方

セーラーカラーの型紙は、『すぐに作れるCOS衣装』(日本ヴォーグ社 ¥1,470)の中の実物大型紙を使いました。
後で探したら、コチラにもコスプレ服の作り方と型紙が載っていました。

※生地・・・中薄手くらいの綿ブロードあたりが縫いやすいかと思います。
私は、娘の夏のキャミワンピースを作った残り布で作りましたが、無地の服に合わせるなら柄もの、柄ものに合わせるなら無地の生地を選ぶと、元の洋服に映える気がします。
用布は110cm幅×50~60cmくらいですが、型紙を取ってから新聞紙の上などに置き、必要な長さを正確に計ってから生地を購入してくださいね。


①襟の裁断~縫う

型紙に1cmの縫い代をつけて生地を裁ち、接着芯を貼ります。
襟の裏表を合わせて待ち針を打ちますが、この時、襟の裏側になる面は、印より1~2mm内側に待ち針を打ちます。(裏を表より小さめにすることで、襟がはねずに体に沿います)
襟つけ側の中心8~10cmくらい、返し口の印をつけておき(最後にここからひっくり返すので、ここは縫わない箇所です)、返し口以外のところをぐるっと一周ミシンで縫います。

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②リボンの裁断~縫う

リボン部分も1cmの縫い代を付けて裁ち、接着芯を貼っておきます。
それぞれ、返し口5cmほど印をつき、そこを除いて周りをぐるっと縫います。

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③表にひっくり返す

カーブ部分に切り込みを入れ、アイロンで縫い代をきれいに折って(襟裏側方向に)からひっくり返します。

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④表にテープをしつけ糸で仮縫いしてから、ミシンで縫う

しつけ糸の代わりに、アイロン両面接着テープを使うとやりやすいみたいです。
つけ襟でなく、普通に洋服に襟を付ける場合は、襟の表裏を合わせて縫う前の1枚の状態の時、表えりにミシンで縫いつけます。
この場合もその方法でもできますが、全体の雰囲気とバランスを見てからテープの色や幅を決めようと思い、最後にしました。

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⑤襟の先にカギホックをつける

このような角度でカギホックを縫い付けると、洋服にのせた時にきれいなセーラーカラーが出来上がります。
少し面倒ですが、ここは丁寧に角度を考えてカギホックをつけると、きれいな仕上がりになります。

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表からはカギホックが見えず、このように先端がそろってきれいに見えます。

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⑥襟の角にワンポイント刺繍

こんな風に刺繍を施すと、オリジナルな雰囲気が出せると思います。
刺繍は、参加するイベントに合わせて図案を紙に書いて考えてみてくださいね。
(これは、お友だちのグラフックデザイナーの方考案の図案を、許可を得て使わせていただきました)

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みなさんもぜひ、洋服に合わせてオリジナルなつけ襟を作ってくださいね。
(質問等ありましたら、コメント欄にお願いします)


《追記 2015.6.12》

リボンの作り方をもっとよく知りたい、というご要望にお応えして、詳しい説明を追記します。




①ちょっと見辛いかもしれませんが、それぞれの形に裁った生地に接着芯を貼り、ひっくり返し口を残して周りを縫う(縫い代は1cm)

②アイロンで縫い代をよく折り、ひっくり返して返し口をかがり縫いする

③リボンの上部分と下部分をつまんで、真ん中を糸で数回巻いて留める
リボンを留める布も、わっかになるようかがる

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④わっかにリボンを通し、えりの裏部分のちょうどいい位置二か所にスナップ凹をつけ、リボンにも凸スナップをつける(待ち針で仮留めして、鏡で見て位置を調整してください)

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このリボンを、普通のちょうちょタイプにすると、こうなります。
こちらの作り方は、上の記事の中の『替えリボンの作り方参照ページ』をご覧ください。

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いかがでしょうか?
おわかりいただけましたでしょうか?