バナナ(甘蕉・実芭蕉)花 | Read the mind

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大好きなお花のコトと自然摂理。

バナナ1
(花に見える部分は苞葉で果指部が花です)

このお花も最初は何のお花か全く解りませんでした。
8月上旬に銀河庭園の一番上の「タイガーガーデン」に訳の解らない葉と一緒に咲いていた花。
誰に聞いても見た事が無いっと言っていたので、
どうしても知りたくて再び銀河庭園へ行ってガーデンプランナーさんに名前を聞いた花。

そうしたら、このお花は【バナナの花】でした。
【バナナ】のお花なんて見た事が無かったので、
又しても驚愕。

北の地では屋外で南の花は咲かないのが定例。
なのに、この【バナナ】の花は外で咲いていたのです。

目:ショウガ目
科:バショウ科
属:バショウ属
種:バナナ(和名)


【バナナ】を調べて行くと凄く歴史的に古く深くて有能な植物なのが解ります。
【バナナ】という名前も芭蕉の花の仲間で、
そして食用にされる種を【バナナ】(実芭蕉)と呼ぶ事が解りました。
品種も多く数え切れない程あるが、原種とされる2種は今は栽培されていないそうです。
他には倍体(ゲノム)によって栽培不能になったもの、
それから、品種改良され大量生産されているもの。
そして、毒のある品種まで様々な【バナナ】がありました。

事の始めの原種は熱帯アジア、マレーシアなどで見つかり。
栽培の歴史はパプアニューギニアから始まったとされています。


【バナナ】には面白い話が沢山あります。
日本では果物として親しまれている【バナナ】ですが、
植物学上では実際には草本なので、
正確には果物ではなく野菜(果菜)に分類されているそうです。

バナナ2

【バナナ】が見つかったのは、約紀元前5千年~1万年頃で、
それから現在に至るまで色々な途で使用されてきました。

実=食用に使用される。主食・デザート・ジュースなど。
花=食用(花も炒めて食べる)観賞用
葉=食器・住居の屋根等
茎=木材として住居や船の一部等


【バナナ】で使用不可能な部分は「皮」だけなのだそうです。
その皮も映画やコントの中で「バナナの皮を踏んで滑って転ぶ」といった、
お話の内容に組み込まれています。
特に無声映画の中で、このお話はよく使用されたそうです。


バナナ3

そして【バナナ】のお話の中で最も面白かったモノ。

「バナナの世界史」(ダン・コッペル著)に記述される。
古代のインド以西の中東地域においてはバナナはイチジクと呼ばれていた。
マケドニア人のアレクサンドロス3世はインド遠征でバナナを見た時に、
これをイチジクと記したとされる。
また、アラビア語で書かれたコーランに出てくる楽園の禁断の果実「talh」はバナナと考えられており、
ヘブライ語聖書では禁断の果実は「エバのイチジク」と書かれているとされる。
このことから、実は創世記に出てくる知恵の樹の実は、
通説のイチジクではなく【バナナ】であったとする仮説がある。
なお知恵の樹の実をリンゴとする俗説はこれより後世の誤訳に由来する。
確かなことは、リンゴは寒冷な中央アジア原産とされ、
エデンの園があったとされるペルシャ湾岸では育たないということである。



私は今の今まで「禁断の果実」は林檎だと信じていたので、
「イチジク」の話も【バナナ】が禁断の果実だった事も知りませんでした。
聖書には【林檎】の表記は無いけれど、万能の果実が林檎だと教えられたので、
【バナナ】の事は度外視していたのです。
でも、現在の研究結果では林檎は挿し木で増やすので人の手を煩わしますが、
【バナナ】というのは遺伝子妨害がとても少なく、
もし、この先の未来で地球が人口過多になっても、
【バナナ】は遺伝子操作をしてもヒトに悪影響が出ない唯一の植物とされているそうです。
もしかして、やっぱり「禁断の果実」は【バナナ】だったのかも!
っと思わざるを得ない結果です。

そんな【バナナ】の世界的生産量は1億3262万トン以上になっているそうです。
昔から猿(人類)と【バナナ】の関係は深いという点においても、
やはり「禁断の果実」説は当たっているのかもしれません。


そんな中、こんなサイトも発見!!
【バナナ】が大好きな人がいたら勉強になるかもしれませんね!



【バナナ大学】
http://www.banana.co.jp/basic/knowledge/history.html