小麦(実) | Read the mind

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大好きなお花のコトと自然摂理。

テーマ:
14.02.10麦
目:イネ目
類:ツユクサ類
科:イネ科
亜科:イチゴツナギ亜科
連:コムギ連
属:コムギ属


上の写真は今年の2月に流通経路に乗っかって販売された麦です。
アレンジメントの中に少しだけ入れるとアクセントになって、
一風変わったものになります。
特に新しい事を始める人や、新しく場所を移した人など、
青々とした麦は新しい風を運んで来てくれるのと共に、
尚且つ踏まれても潰されても起き上がって来る麦のように、
活力溢れるイメージ。
麦は、そんな植物なのかもしれません。

14.07.06麦畑

麦は私の家の近くにも育てられていて、
今は麦の穂を青々として風に揺られている最中です。

この麦畑ですが昨年は麦が植えられていませんでした。
その前の年も何も植えられていなく、
畑の隅に何か別の食物を育てていたような形跡しか見当たらなかったので、
もう麦は植えないのかな?と思っていた矢先、
今年、再び麦が植えられました。
計算したら2年、麦が植えられていなかった事になります。

子供の頃、習った【休耕】という言葉が頭を過ったので、
【休耕】の事を調べてみたら、
特に食物に関わる植物は根から色々な化学物質を出すのが解りました。
この物質のせいで次の作物が成長しない現象を【連作障害】というそうです。

連作障害とは。。。
他の植物の成長を抑制する物質(有機酸、フェノール物質と言われている)を
根から放出することにより、他の植物の成長を抑制する事(アレロパシーの一種)


連作障害に関しては様々な原因が考えられますが、
この物質作用も、その要因の一つです。

14.07.06麦

今回は小麦の事を勉強しようと思ったのですが、
麦と言っても、小麦だけではなく下記のようなものもあります。

「カワムギ」「ハダカムギ」「ビールムギ」
それから、日本では「コムギ」「カワムギ」「ハダカムギ」(六条オオムギ)
を三麦と呼んでいるみたいです。

麦と人は昔から色々な所で関わりがありますが、
この時期は麦を煎じて飲料にする「麦茶」があります。
麦茶に使用する麦は「大麦」と呼ばれる麦ですが、
この麦は収穫期が初夏の為、特に夏期に飲まれていたそうです。
昔の麦茶は暖かなまま出されていたので緑茶と同じように飲まれていました。
昭和初期頃から冷却して飲まれるようになりました。
タウニンが豊富でカフェインが含まれない麦茶は、
お年寄りや妊婦さんにも安心して飲まれる飲料ですが、
水出しや煮出しても一晩経つと酸化してしまいます。
ペットボトルや缶の麦茶にはこの酸化を防ぐ為の、
ビタミン剤が入れられているそうです。
どちらにしても、麦茶は煮出したらその日のうちに。
これが本来の麦茶の飲み方のようでした。

14.07.06麦

それから、知らなかったのですが、
小麦には花が付かないと思っていたら、
ほんの蟻粒みたいな花も咲く事が解りました。
生成り色の小さなお花の色は、
小麦粉を製粉した時の色に似ていました。

そして、ゴッホの作品にも登場する「麦踏み」
これは、わざとに麦を倒してエチレンという物資を麦に出させる為に行うそうです。
エチレンには幹を太くして分枝させる効果もある為、
(幹が太くなれば再び起き上がります。)
麦自体が強くなるという事に繋がります。
ですが、最近は人の手。。。というより、人の足を使って麦を踏む事は稀で、
全て機械で麦を倒して行きます。


今回は麦畑を見て、一目でコレが小麦か大麦かが解りませんでした。
麦と一言で言ってもコレしか目にした事がなかったので。
そうしたら、特産の小麦というのもあるみたいで、
やはり小麦は近くの農家さんが生産しているんだという事が解りました。
小麦はパンや麺やピザの生地になる大事な食料です。
今回は何処で発見された植物だったかまでは調べなかったので、
次回、機会があったら調べてみたいです。


次は。。。
少し英語の勉強の記事です。



●小麦8月7日
前回、麦の写真を撮ったのは、7/6の事でした。
それから一ヶ月後の小麦の状態です。

14.08.07小麦畑2

一面、金色の世界です。
風が吹いて気持ち良い日でした。
緑色の世界から一カ月でこんな色に変化します。

14.08.07小麦3

穂が重すぎて強風が吹くと、
こんな風に倒れるモノも出てきました。

14.08.07小麦1

一本一本の穂も実がギッシリ成っています。
緑色の穂の時には考えられない重さにまでなりました。

14.08.07小麦2

2014年の小麦は、この後2週間もしないうちに収穫されて行き、
小麦畑は又更地になりました。
この次、小麦に出会えるのは運が良ければ再来年あたりです。
今年は小麦畑を見られて良かったです。