※「桜の散る頃」のアフターストーリーです。
私の願望だけを詰め込んだ展開ですが、
良かったらのんびりとお楽しみください!
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病院近くの公園を
私は今日も散歩している。
桜の木はすっかり緑色の葉っぱも落として
時折 吹き込んでくる冷たい風が
冬の匂いすら運んでくる季節になった。
理佐ちゃんから預かった
桜色の日記帳は
未だに開けていない。
理佐ちゃんの全部を受け止めたいと
そうは言ったものの、
やっぱり怖くて。
最後に話したとき、
理佐ちゃんは
今にも崩れそうで、消えそうで、
私が少しでも目を離してしまったら
ふと
いなくなっているんじゃないかと
思ってしまうくらいだった。
理佐:「最後の桜が散ったら私…」
「もう、見れないんだ」
「来年の桜の頃には、…」
そう言った君はきっと
もう、ここにはいないのかもしれない。
お姉ちゃん、と呼んで仲良くしてもらっている
看護師さんに会ったときに言われた。
美波:「ゆいちゃんに言っていいのか
わからないけどね、」
「りさちゃん…病気が良くならないんだって。」
あの発言と
理佐の、この世ではない
どこかを見つめるような瞳。
つまりは
…そういうことなんだろうなって思う。
この日記にも、
「そういうこと」が書かれているんだろうって
予想は容易に出来た。
由依:「理佐…」
桜が散り切るまでに
自分の中で消化したはずなのに。
今でも
ちょっと油断すると
涙がこぼれてしまう。
由依:「会いたいよ…」
抱きかかえていた日記帳の上に
涙が落ちる。
…あっ、
もしかしたら。
これを開けばまた、
理佐に会えるかも。
そんな淡すぎる期待と
全てを受け止める覚悟を持って。
近くのベンチに腰掛けて
ゆっくり
表紙をめくってみた。
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純玲のつぶやき
お久しぶりです!
お部屋に風鈴を付けてみました純玲です🎐
配置が悪かったんでしょうね、
全然音が鳴ってくれなくて(笑)
いやでも鳴り過ぎるのも違うよなと。
ちりんちりんちりーん!!!!!
は風鈴じゃなくないですか?(笑)
風鈴は程よい鳴り具合じゃないと!
程よいこと、普通であること、
大人になるにつれて段々と
求められる機会も増えてきましたが、
(非常に強引な話の展開)
すごくすごく難しくないですか?
誰がその基準を決めたんだろうって
考え込んでしまうんです。
私は体に染みついたように
いつも「普通」を選んでしまうけど、
自分の中の「特別」を選択して
生きている人はカッコいいなって思います。
みんなの「特別」を受け入れてあげられる
大人になりたいですね。
…風鈴の話してましたよね?私(笑)
ではでは。
またお会いしましょう!