何やら桜の木の前で

お願い事をする理佐ちゃんを

ただ見つめていた私。

 

 

 

 

 

理佐:「ねぇ、由依?」

 

由依:「…ぇ、?」

 

 

 

 

突然の呼び捨てにドキッとした。

 

 

気づけば理佐ちゃんがこちらを向いている。

 

 

 

理佐:「あのさ、」

 

由依:「うん」

 

理佐:「本当に私で大丈夫だった?」

 

由依:「え?」

 

理佐:「いや…よく考えたら由依には由依の相手がいるだろうなって。」

 

由依:「ん…?」

 

理佐:「なんか勢いで付き合ってとか言っちゃったけど、」

    それじゃあ由依が自分の恋愛できないもんね

    もうすぐ卒業だしさ、由依のやりたい事やった方が良いよ絶対…」

 

 

シュンとした顔で俯いて

口早にそう言う理佐ちゃんが

なんだか愛おしく思える。

 

 

 

由依:「理佐ちゃん?」

 

理佐:「はい…」

 

由依:「私、やりたい事やってるよ?」

 

理佐:「え…?」

 

由依:「ん~正確に言えば、やりたいことが見つかったって感じ?」

   「確かに彼女のフリとか急すぎてびっくりしたけど、

    こうして理佐ちゃんといる時間が一番楽しい。」

 

 

 

 

これまで、こんなに自分の気持ちを

言語化する機会がなかったから

 

震えそうになる声を抑えて

 

 

私の思ってることが

最大限に伝わりますようにって

 

今考えたお願い事を桜の木にしながら

頑張って言葉を探した。

 

 

 

 

由依:「私は、もっと理佐ちゃんのこと知りたい。」

 

   「彼女のフリっていう立場で良いから、

    もっと仲良くなりたいんだ。」

 

 

   「大好きだから。」

 

 

 

 

 

 

 

ん、なんか告白みたいになってる?

由依、これ大丈夫なのか?

 

 

 

 

由依:「…えーっと、」

   「それに、私好きな人とかいないよ?」

 

理佐:「ほんと…?」

 

由依:「うん。嘘はつかないよ」

 

 

しょんぼり理佐ちゃんのお顔が

ぱぁっと明るくなった。

 

 

 

理佐:「え!それじゃあ!」

   「また遊びに行ってくれる!?」

 

由依:「もちろんだよ」

 

理佐:「お昼ご飯も一緒に食べて…」

 

由依:「食べよ食べよっ」

 

理佐:「手つないで一緒に帰ってくれる?」

 

由依:「たまになら?」

 

理佐:「えぇ~嬉しい!!」

 

 

 

 

 

 

私はこの時、

 

きっと来年も

この桜の木を見に来るんだろうなって

隣に理佐ちゃんがいたら良いなって

 

 

軽率に思ってしまったんだ。

 

 

 

 

 

 

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ハリネズミ純玲のつぶやき

一週間、お疲れさまでした~

私はこの一週間、本当に辛かったです…

特に何があったというわけでもないけれど

暗い感情ばかり思い浮かんで

上手くいかないことも多くて

全てを投げ出してしまいたい衝動に駆られていました。

人の理性って憎いもので、

そんなこと不可能なことくらい頭では

分かっているんですよね、(笑)

今週がそんな感じだった分、

来週は楽しい事いっぱいであるはずだ!!

そういうことにします知らんぷり

 

ではではこの辺で。

最後まで読んでくださりありがとうございましたヒヨコ