人間性を養うことをおろそかにして、
才能や技能を高めることにばかりに
時間とお金を投資している人が多い。
才能や技能を高めることにばかりに
時間とお金を投資している人が多い。
まずは徳を積むこと。
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東洋思想の大家である安岡正篤氏は、
次のように述べておられます。
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人間の本質的要素(根幹)は「徳性」であり、
一方、
人間の属性的要素(枝葉)に当たるのが
「才能」や「技能」である。
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「徳性」とは、
「人間性」「人格」という意味ですね。
これこそが人間の根幹をなすものであると
安岡氏もおっしゃっているわけです。
ところが現代人は、
才能や技能を開発することには
多くの時間とお金を投入しながら、
人間の根幹である人間性(人格、徳性)を
養うことをおろそかにしてしまいがちです。
「人間性を培(つちか)う」という目的で、
一定の時間とお金を投資して学んでいる人が、
僕の友人・知人には
たくさんいらっしゃいますが、
一般的には、
こういった人は少数派ですよね。
つまり、一般的には多くの人が、
根幹である人間性を養うことを
おろそかにして、
才能や技能を高めることにばかりに
時間とお金を投資しているわけです。
そして、これを樹木にたとえるなら、
根や幹を養うことなく、
枝葉ばかりを茂らせようとしている状態です。
これでは、
一時的に枝葉が茂ることはあっても、
長続きはしませんね。
大地に根を深く張り、
幹を太く養ってこそ、
枝葉は長きにわたって茂り続け、
本物の果実を豊かに実らせます。
同様に僕たちも、
人間としての根幹(土台)を養い、
人間性を高めていくことによってこそ、
才能を豊かに花開かせ、
技能や戦略を真に活かすことができ、
それらを永続的な幸せにつなげていくことが
できるのです。
もちろん、技能や戦略も大切です。
これらが不要というわけではありません。
コヴィー博士も、
次のようなことを述べています
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コミュニケーションのテクニック、
他者に影響を及ぼすための戦略、
プラス思考(ポジティグ・シンキング)、
これらが成功するうえで不要だと
言っているわけではない。
それどころか必要な場合もある。
しかしこれらは、
一次的なもの(第一の要素)ではなく、
二次的なものである。
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つまり、成功するうえでは、
テクニックや戦略やプラス思考が
必要になることもあるわけで、
そういう意味では、
これらも大切なものなのですが、
何よりも、決定的にカギを握るのは、
人格(人間性、徳性)だということです。
ちなみに、東洋の人物学では、
その人の中で、
徳(人間性)と才(才能)のどちらに
比重があるか、
をとても重視します。
そして、
徳が才より勝っている人のことを
「君子(くんし)」と呼び、
これを「目指す人間像」とします。
つまり、君子とは、
その人の中の比重を見たときに、
[徳 > 才]になっている人です。
一方、
才が徳より勝っている人のことを
「小人(しょうじん)」と呼びます。
小人とは、
「器の小さな人」という意味なのですが、
具体的に言うと、
その人の中の比重を見たときに、
[徳 < 才]になっている人です。
『資治通鑑』の編者であり、
北宋の宰相も務めた司馬光は、
次のように述べています。
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どんなに大きな才があっても、
才が徳より勝っている人間は小人であり、
その才のゆえに利己的・排他的になってしまい、
事を成し遂げることができない。
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まず人間性(徳性、人格)を高め、
人間としての土台をしっかり作ること。
そのことの大切さを
東洋思想も教えてくれているのです。
そして、
その「人間性の土台」の上にこそ、
「才能」は豊かに花開き、
永続的な幸せをもたらしてくれるのです
