読書感想
ハンチバック (市川 沙央)
読みました。芥川賞をとった作品です。
ハンチバックってせむしという意味なようです。
重度障害をもち車椅子と人工呼吸器が必要な主人公。親の遺産でお金があり、それゆえに隔絶した社会に生きている。
とはいえ社会とつながりが皆無なわけでもない。
通信課程の大学に通い、エロの体験記を書き、願望をツイッターのようなところに書いている。
のぞみは妊娠と中絶だったり、田中という介護の人とのやり取りは、マウントの取り合いみたいに思った。
(性行為とお金の受け渡しという意味で)
重度障害者と話すことはないし、なんとなく感謝して静かに生きてるか捻くれてるのかな?とか思うくらいだった。でも、それはどこかに見下した気持ちがなかっただろうか?あーなんかそんな自分で有りたくなかったのに。恥ずかしい、、、。
全面に溢れてるのは「怒り」であり、でも、それが原動力にもなっていた。
これがすべてではないし代表ではないかもしれないがこういう人がふでをとって発表してくれた。
それを読むのは新しいとっかかりを貰った気分である。
性の話題からも離れられず、そこが苦手な人もいるかもれないがそこもふくめての作品なので是非読んでみて欲しい。
なんだか、キムチを欲する身体。
面妖な。。。