HPVワクチンについて考えてみた | Sumiko's Playground

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基本ネタバレなのでゲーム、ライブ、ドラマなど結果を
知りたくない方は見ないでね。

今日、4月9日は子宮の日なんだそうです。

そこでHPVワクチンについて考えてみます。

HPV(ヒトパピローマウイルス)って聞いたことありますか?

子宮頸がん、肛門がん、膣がんなどを引き起こすウイルスです。

わたしは今から9年前にこのウイルスに対するワクチンが翌年から小学校6年〜高校1年相当の女子を対象に定期接種が始まると言うニュースで初めて知りました。

ワクチン接種によって子宮頸がんがかなりの高確率で予防できると知り、すごいワクチンができたと嬉しくなりました。

当時わたしの娘は大学生で定期接種の対象年齢ではなかったため、結構なお値段だったのですが、もしここで接種せずに将来子宮頸がんを発症するようなことがあれば悔やんでも悔やみきれないと思い、自費で接種しました。

 

その翌年 平成25年4月から定期接種が始まりました。

ところが、接種後に立ち上がれなくなる、体が動かなくなるなどの症状を訴える人が出て、それをメディアがワクチンによる副反応と決めつけセンセーショナルに報じたのです。

これによってワクチンに対する不安や不信感が広がり、ついに国は積極的勧奨(定期接種の対象者に通知して積極的に接種を勧めること)をやめてしまいました。

 

「ワクチン接種した→体調悪くなった→副反応だ」と言う典型的な三た論法。

根拠もなく不安を煽るだけの報道に憤りを感じました。

これで接種をためらった女の子たちが将来子宮頸がんに苦しむことになったらどう責任を取ると言うのか。むかつき

娘の同級生や友だちのほとんどは接種していません。この子たちが子宮頸がんを発症しないことを祈るばかりです。

 

その数年後、名古屋市の河村市長がワクチンとさまざまな体調不良との因果関係を調べるため、大規模な疫学調査を名古屋市立大学医学部の鈴木貞夫教授に依頼しました。

これが「名古屋スタディ」と呼ばれるものです。

非常に有意義な調査で、この時は「河村さん、グッジョブグッ」と思いました。

ところが・・・

 

結果は因果関係なし。

思春期の女の子たちの中には、ワクチン接種の有無にかかわらず、急に体が動かなくなったり、歩けなくなるなどさまざまな体調不良を訴える子が一定数いると言うことがわかりました。

クララ病とか言われる症状があるのは知っていましたが、そんなに多いとは思っていませんでした。

そういった症状を訴える子供たちに「気のせいだ」とか「仮病じゃないのか」などと心無い言葉をかけることなくちゃんと向き合ってゆくべきだなとも思いましたが、これはまた別の問題。

ワクチンとの因果関係はなかったと言うことが大々的に報じられれば、もっと早く積極的勧奨が再開したかもしれないのに、河村市長はその結果をほとんど公にせず、メディアも全く報道しなかったのです。ショボーン魂

 

HPVワクチンに対する不安は払拭されることはなく、接種率は低迷したままで、このままでは防げるはずだった子宮頸がんで命や子宮を失う女性がどれだけ出るんだろうとやるせない気持ちでいっぱいでした。

 

ところが、ここ数年で流れが変わり始めましたびっくりマーク

HPVワクチンに対する誤解を解きたいとずっと思っていてもわたしは何一つ行動に移すことはできず、無力感に苛まれる日々を過ごしていただけでしたが、この危機的状況に立ち上がった素晴らしい先生方がいました!!

 

みんパピです!!キラキラ

 

HPVワクチンの啓発プロジェクト。

HPVワクチンや子宮頸がんについての正しい情報を発信し続けています!グッ

 

こちらの本に詳しく書かれています。

 

 

興味のある方はぜひ読んでみてください。

HPVワクチンだけでなく新型コロナワクチンについても詳しく書かれています。

特にHPVワクチンの定期接種の対象年齢のお子さんをお持ちの方にはお薦めです。

 

みんパピを運営する先生方の地道な活動に加え、コロナ禍でワクチンに対する世間の目が変わってきたことも追い風になっていたように思います。

ついに今年の4月からHPVワクチンの積極的勧奨が再開されました。キラキラキラキラ

積極的勧奨が中止されていた期間に接種の機会を逃してしまった女の子たちも無料で接種することができます。

1997〜2005年度生まれの人は、無料で接種できるので今からでもぜひ接種してほしいなと思います。照れ

 

 

なるべく多くの人に正しい情報が届くようにと、今日、子宮の日に色々なところにHPVワクチン啓発の広告が貼り出されたようです。おねがい

 

 

積極的勧奨が再開されたことで、接種率が上がることを祈ってます!