森喜朗氏の女性蔑視発言について思ったことをつらつら書きます。
これって辞任したものの本人は未だに何が悪いかわかってないのでは?
老人だからとか男性だからと言うのではなく、YESマンに囲まれて長年過ごしているうちに世の中の流れや変化について行けなくなったんじゃないかな。
森氏を擁護する人たちもやはり時代遅れの考えがこびりついているのだと思う。
今時、女性蔑視が許されると思ってる人はいないだろうけど、森氏の発言を二階氏のように「そんなこと」って思っちゃった人は自分の脳みそが時代遅れになってることを自覚してほしい。
価値観とか倫理観とかって時代によって変わってゆくもので以前は当たり前だったことや美徳とされたことも、今では間違いとされることって山ほどある。
そういう風に価値観が変化してゆく中、自分の考え方はちゃんと正しくアップデートされているのか見直すことは大事だと改めて思う今日この頃。
森氏を他山の石として自分のこともしっかり省みないとね。
わたしは幸いなことに親から女の子だからああしなさい、こうしなさいってことは一切言われずに自由奔放に育てられので、自分の中に「女性とはこうあるべき」みたいな古い固定観念はない。
でも高校時代、理系に進むと言うと先生から「女子が理系に進むのは難しい、もう一度よく考えるように」と今では考えられないようなことを言われたし、実際、理系クラスに女子は2割もいなかった。 そんな時代だった。
今よりずっと女性差別がまかり通っていたそんな時代に小さい頃から男の子と一緒に遊んで、ほとんど男の子のように育ってきたせいか女の子にはとても寛大なのに、男の子には容赦ないところがあって、これは逆差別なんだと大人になってからようやく気がついた。
女性が「これ苦手で出来ないんです〜」って言うと全力で助けてあげようと思うのに、これが男性だと「何言ってんの?」ってなってしまう悪い癖です。
男性の中には「男のくせに」とか「男なら◯◯しろ」って言われて嫌な思いをした人もたくさんいるはず。
そう反省しても未だに「男のくせに」って思う時があって、その都度「それは男性だからダメなんじゃなくて、人間としてどうなんだって問題なのでは?」と一生懸命心のアップデートをしようと思うんだけど、これがなかなか難しい・・・
森氏を批難している人の中にも「女性の方が子育てに向いてる」とか「食事をしたら支払いは男性」とか「女性は車の運転が下手」とか「女性の上司は嫌だ」とか・・・ そんな気持ちが心のどこかに潜んでいる人はいると思う。
自分の考え方を変えるのはなかなか大変だけど、意識して少しずつでもやっていかないとね。
森さんを批判するだけじゃなく、時代遅れのポンコツ頭になる前にみんなで心のアップデートしていこうよって思うわけです。
10年ほど前のこと。
『優秀な外科医のもとに交通事故で男性とその子供が救急搬送されてきた。
その子供の顔を見た途端、外科医は愕然とした。なぜならそれは自分の息子だったから。
外科医と事故を起こした男性との関係は?』
というクイズですぐに夫婦と答えられなくて、男女平等は当たり前と思っていたのに知らない間に優秀な外科医は男性と刷り込まれていたことに愕然としました。
10年前のわたしと同じようにすぐに答えがわからなかったそこのあなた! 一緒にアップデートしましょうね。