”どういうこと?” | Sumiko's Playground

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基本ネタバレなのでゲーム、ライブ、ドラマなど結果を
知りたくない方は見ないでね。


 

アメンバー限定記事なので読めない方もいるかもしれませんが、記事の内容よりもここで取り上げられたこのニュースについて一言言いたい。

 

 

元の記事を読む
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170609-OYTET50005/#csidx693ce9056603a7c8a559a900f118255 
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この手の話は、何度となくいろんなメディアに取り上げられているんですが、「医者は自分がやりたくない治療でも金儲けのために患者に強いる」などと誤解を招いたり、現在治療中の患者さんを惑わすことにもなるので本当にやめてもらいたい。

そもそもこんなアンケートする意味がわからない。

抗がん剤を使うかどうかは、がんの種類、ステージ、患者さんの年齢、体質、病歴、家族構成などなど様々な事情を考慮して考えるべきことなので「自分が進行がん患者だったら」なんてアバウトな質問に答えられる医療従事者はいないはず。

すごく限定して、もし自分が患者Aさんだったら、という質問なら答えられなくもないけど・・

 

もし本当にアンケートを実施したのだとしたら、どう考えてもその結果が正しく詳細に伝えられているとは思えない。

それを4人に1人は消極的とか言い切るのは「医者の多くは抗がん剤は使わないほうが良いと思っている」という印象を植え付けるために書いている記事のように見えてしまう。

何のためかは知らないけど・・・

 

アンケートの結果についてはなんだか怪しいけれど、最後の一文にちゃんと正しいことが書いてある。

 

佐々木部長は「抗がん剤は効果や副作用に個人差が大きい。患者の状況や目的に合わせて使い方を考えることが大切」としている。

 

まさにその通り。なんでこっちの方を全面に押し出さない?

 

ちなみにこの「自分が癌だったら抗がん剤治療を受けるか?という問いに対してNoと答えた医師は◯◯%」という話はインターネットでもよく見かけるのですが、先ほど言ったようにアンケート自体ナンセンスだし、出どころもよくわかっていないものがほとんど。

それを「えっ?そうなんだ。医者は自分じゃ抗がん剤治療受けないんだ。ひどい話だな」とか思って拡散すれば、今現在治療を受けている患者さんが医師に不信感を持ち、治療に大きな支障をきたすことにもなりかねない。

医療情報を伝える時には、くれぐれも情報源をしっかり確認してからにして欲しいといつも思います。

 

抗がん剤治療を行うかどうかは、患者さん自身の判断を尊重するべきだけど、その判断を下すための情報は正しいものでなければいけない。

抗がん剤治療のメリット、デメリットを正しく理解した上でどうするか判断してほしい。

なのに巷には嫌っていうほど根拠のないデタラメな情報や噂があふれているのが、なんともやりきれないのです。

このようなニュースを見ると黙ってられなくて、リブログしておきながら大島さんのブログとは関係ない話を展開してしまい申し訳ないです。