ツイッターで「7倍おばさん」というのが話題になってて、何かと思ったら・・・
これ↓だった。
NHKニュース 専門家 “製造管理厳しく
放射性セシウムが粉ミルクから検出された件で「粉ミルクは7倍に薄めて飲むから大丈夫」と言ったらしい。
7倍に薄めて7人でのむならこの理論は正しい。
7倍に薄めようと10倍に薄めようと1缶のむのは1人の赤ちゃんなのだから、薄めれば大丈夫・・・なはずない。
すでに市場に出回ってしまった粉ミルク。
赤ちゃんに飲ませてしまったお母さんがどれほど心配しているかと思うと心が痛む。
「7倍に薄めるから大丈夫」で安心するお母さんはいない。
じゃあ、どれだけ危険なの?
計算してみよう。
今回検出された放射性セシウムの核種がはっきりしないので、とりあえず実効線量係数が一番大きなセシウム134で計算してみます。
セシウム134の実効線量係数は0.019マイクロシーベルト/ベクレル
実効線量係数の表はこちら
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html
1kgあたり30.8ベクレルの放射性ベクレルを含む粉ミルクを1缶850gぜんぶ飲んでしまったときの内部被ばくは
30.8×0.85×0.019=0.49742
約0.5マイクロシーベルトの内部被ばくと言う事になります。
この数字をどうみるかは人それぞれですが、わたしは心配いらない値だと思います。
こんな比較をすると怒られるのですが、あえて・・・
胸部レントゲン検査での被ばく量が50マイクロシーベルトなので、その100分の1と思えばいいかと。
誤解のないように言いますが、だからと言ってこの粉ミルクを流通させていいなんて言ってないですよ。
すでにセシウム入りの粉ミルクを赤ちゃんに飲ませてしまったお母さんの気持ちが少しでも楽になればと言う思いで書きました。
今後、お母さんたちがこんな事で胸を痛めないためにも徹底したチェックをしてほしいと思います。
7倍おばさんの説明は科学的ではなかったですが「飲ませたとしても赤ちゃんへの影響はない」という言葉はあながち間違いではないと思います。