
坂本竜馬はわたしの大好きな歴史上の人物。 福山雅治もわたし的には歌手としてはいまいちなんですが俳優としてはビジュアル的に好きなんです
。しかしながらどーも、この2人を結びつけるもんがなくて、どんなもんかちょっと不安を感じつつ見ました。

1回目としては、まぁ、こんなもんかなと・・・
天地人を見たあとなんで、それに比べれば良い出来なんではないかと。

土佐藩というところは、あの時代には他に類をみないほど封建的で上下関係が厳しく、関ヶ原で東軍に見方した山内氏につかえていた上士と西軍方であった長宗我部氏の家臣であった郷士との間にはとてつもなく大きな壁があり、もともと長宗我部氏に仕えていた郷士は、土佐藩の藩主である山内家には恨みこそあれ、忠義の心も薄かったわけです。
こーゆー2重構造をもった土佐藩は、長州や薩摩とはちょっとちがって、殿様は佐幕派、下級武士は倒幕派であり、そのため龍馬を含め多くの武士が脱藩しなければいけなくなったのです。
そんな上士と郷士(下士)の関係や龍馬がおかれた立場を簡単に説明するためか、やたら上士の侍が郷士にたいして横暴に振る舞うシーンが出てきて、ここまで露骨にせんでもって気もしましたが・・・
ただ、そんな中にあって龍馬が上士を恨むでもなく、自分の生まれを嘆くでもなく、その上下関係をつくっている格差社会をなんとかしないといけないと考えるあたりは、本質をついてるかな、と思った。
龍馬の凄さはそこですから!!
幕末、佐幕だ勤王だ尊王攘夷だといながら、それそれが自分の藩やお家の事しか考えていなかった時代に本当に日本の事を考えていたのは、龍馬とその師である勝海舟だけだと思うんだよね。
しかも龍馬はその頃の武士がなんだかんだと欲しがった大義名分をかかげず「船にのって自由に世界中を駆け巡りたい」という自分の野望を叶えるには、日本を洗濯するしかないって思ってたのも凄いと思う。
ある意味、究極の自己チューな奴なんだけど、自分の夢を叶えるためにあれだけ日本を動かしちゃうんだから、もう器が違うなって・・・
しかも、多くの武士が相手を力でねじ伏せようとしていた時代に、すべて話し合いで解決しようとして、薩長同盟を成立させ、徳川に大政奉還させちゃったんだからね。
余談ながら、わたしはいまでも龍馬暗殺の黒幕は薩長じゃないかって思ってます。 徳川が生き残るためには龍馬はなくてはならない人物だったわけで、実際暗殺したのは見廻組だったとしても、それを命じたのは徳川ではなく薩長だったのではと・・・
福山龍馬は、1回見ただけではまだしっくりこないですが慣れれば大丈夫かも・・・
ちょっと小綺麗すぎるんだよね。
しかし、ヅラつかわず地毛にパーマかけて大河に出た俳優はこれが初めてじゃないっすか?
髪をそったってひとはいるだろーけど、パーマかけたって人はいないと思う。
今後の「龍馬伝」の展開に注目していきたいと思います。