■状況
 3人掛けソファーを処分したい。しかし当地では自治体の回収は不可。業者見積りは想定外の2台で3万円。買い替えではないので家具屋には頼めない。持ち込み処分場の制限サイズは超過。そもそも重くて一人では持てない上に大きくて車にも載らない。このままでは八方塞がり万事休す。

  

■目標
 4枚におろして(分解)、粗大ごみとして処分場に一人で持ち込む。


■必要なもの
・ 十分な時間(2時間以上?)
・ 十分な広さ(ソファーを裏返す)

・ 電動のこぎり(6千円~)(金属用替刃は必須)
・ 大きめのカッターナイフ
・ ハサミ

・ 必要に応じて断熱材カッター(数百円~数千円?)

・ 防護メガネ(安全ゴーグル数百円)やマスクなど
  


■検討事項
・ 今回は粗大ごみサイズにするだけ。完全分別はとても無理。
・ 構造と材質をある程度理解しておく。
  最上層は紐などにより固定された
革のカバー
  その下に
クッション。糊付け、紐固定、差し込まれているだけ、など。
  座面には径5mm波状
金属ワイヤー多数。
  本体は
木材。  

   底面の黒い布を取り除いたところ。

  金属ワイヤーや固定紐が見える。
  製品によって構造はかなり変わる。

■作業

 

  1台目。ソファー解体は初めてなので手際が悪い。(2台目は後述)

   まずはカッターナイフで背面から革を剥ぐ

  背面は比較的単純で構造を理解しやすいのでここから始める。

 

   紐の固定があればカットする。

  最終的に本体を切断できれば良いので、様々な切れ端が残るのは許容。
 

・ 次に外すのはクッション。固定状態を確認しながら外していく。

  糊付けの場合は引き剥がす(←面倒)。

   固定の紐は切る。

  

   厚さ10cmのクッションを切るのは大変。

 

   カッターナイフでは厳しい。

  段ボールカッター(500円)で無理やりカット。

  座面クッションの奥の方は差し込まれているだけ。引っ張るだけで取り外せた。

 

   この画像では片側だけ実施している。

 

   全体を同時にした方が良かった。

  その方がクッションを切る手間が減る。

  
・ 次に座面の金属ワイヤーを金属用替刃の電動のこぎりでカット

   木材に固定された部分は容易に切れた。

 

   固定されていないワイヤー

  振動してしまってなかなか切れない。電動のこぎりのベースプレートを押し付けるようにするとある程度固定されて何とか切れた。金属用替刃は切れなくなったらすぐ新品に交換が良いかも。金属ワイヤーの切断箇所は必要最小限にすべく十分に検討する。1台目は9か所切ったが2台目(後述)は1か所だけだった。


・ 最後に木材部分を切る

   木材用替刃で4枚おろし完了。

 

   ボルトやステープラー等の金属は避ける。

  ちなみに金属用替刃で木材も切れる。

 

・ 床に散らばった木屑や細かいクッションのゴミは掃除機で掃除した。

  最初に剥がした革を下に敷くとゴミ掃除が楽。
・ 前かがみの作業が続くので腰痛に注意する。
・ 安全ゴーグルやマスクなどの着用を推奨。


■処分
 クッションだけでもそれなりに重いが、ここまで解体すれば一人で楽に運べた。4分割した本体その他を車に詰め込んで、粗大ごみとして処分場に直接持ち込み、料金は250円。ちなみに他で緩衝材として使えそうなクッションは残しておいた。

 なお処分場によってはワイヤーやスプリング等は不可(もしくは追加料金)。その場合はさらに分解・分別して捨てることになりそう。

■感想
 ソファー2台を解体した(2台目は後述)。
 電動のこぎりを使うのは初めて、ソファーの解体は初めて、情報無し、体力無し、助手はおらず一人で実施、記録写真を撮りながら、掃除もしながら・・・という状況だったため、1台目の所要時間は4~5時間、2台目は2時間だった。

 今回のために新規購入した電動のこぎりの費用対効果は抜群。2台で3万円のところを数千円で解決できた上に、今後も使える。

 

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■2台目の解体。

 

1台目とは構造が少し違う。

 背面から始める 。

 

 この製品の背面はシンプル。

 

 背面の革をはずした。

 

 背面クッション取り出し。なんとチャック構造。

 

 背面クッション取り外し。

 

ひじ掛けのクッションを取り外し、その後に倒して、座面クッション取り出し。

 座面クッションは2種類構造。

 

 強く引っ張るだけで取り出せた。

 

 クッションを全て外した。

カッターナイフとハサミだけでここまで40分。

今回はクッションを切る必要はなかった。

 

 背もたれの革を取り外し。

 

 座面の革を取り外し。

 

 底面の黒い布を取り外し。

 

 後は金属ワイヤーと木枠。

 

ここから電動のこぎりの登場。

まず座面の金属ワイヤーをカット。今回は1か所だけ。

 座面部分を取り外した。

 

 面倒なのでワイヤーと木枠は切り離さないまま。

 

 電動のこぎりで木枠の解体。三枚おろしへ。

 

 予め革を敷いておくと掃除が楽。

 

 約2時間で3枚おろし完了。

 

 上画像の座面クッション2つが「スプリング入りマット」判定で分解料金1,100円追徴。先に分解しておけば無料だったのかな?

 

 白い背面クッションは良い感じだったので、座布団カバーにぎゅうぎゅうと詰め込んで猛反発クッションとして再生。

 反発クッションと普通座布団

 

リビングが広くなりました 音符