中村屋の次の世代が本当に立派に本興行やり切りました。

涙涙ですよ、勘三郎さん。一緒に踊りたかったろうに。

でも、きっと見てらっしゃる。そして勘九郎さんに、お前はまだまだだねーって悪態ついてらっしゃる(気がする)。笑

 

さて、まずこのポスターが発表されたとき。鳥肌立ちました。

連獅子の勘太郎君が凛々しすぎる、子獅子のやる気、子獅子やりたい気に溢れてる。

純粋にそして真剣に立派な百獣の王の子獅子になろうとしている。

気迫が伝わってきました。

それがもうお舞台でもそのままでした。勘太郎君の子獅子はひたむきでまっすぐで。教わったことを一つも漏らさず頑張る。そして子獅子になる!っていう気迫が圧倒されるとともに涙涙でした。

 

そして、袖萩祭文の長三郎のお君ちゃん。なんと心配そうに優しい目でお母さん見てるの。

もう、純粋。まっすぐ、このポスター見ただけで涙出るよ。また、お顔、おてて、足の指までぜーんぶかわいい。たまりません。こんなにかわいくできるの才能ですよ。

舞台では長三郎君はほかの役者さんをじっとみちゃうのね。可愛い。また、七之助さんに完全に体重預けちゃってる感じがかわいい。舞台上で観劇してるかのようにリラックスしてる感じが大物。大丈夫か自分のセリフ?って心配しそうになるが、なんか急にスイッチ入ったようにやっちゃうよね。長三郎さんも素直に一生懸命言われた通りやろうと頑張っている姿が健気で。お君ちゃんそのもの。

あと小三郎さん、本当に本当に後見お疲れ様でした。だれよりもプレッシャーですよね。

 

今月は6日、23日、楽と三度見に行きました。勘太郎さんの毛振りが凄い進化して、毎回全く違う毛振り見せていただきました。

6日の時はゆったりペースに勘九郎さんがシンクロさせていて、最後ご愛敬のように、勘太郎さんが一回振る間に二回ふって客席を沸かしていました。とうちゃん、本気出したらこんなもんよ、って感じでした。

23日は途中花道で髪を前に返すときに、うまくいかなくて、3度目の正直で毛が返ったのですが、勘太郎さんが慌てず非常に落ち着いてやり直したので、場の空気が全く乱れなかったのには本当に感心しました。この日の最後の毛振りは最初ゆっくりでしたが途中で勘九郎さんの踏んだ音で早いペースなり、毛振り時間が前回見た時の倍以上ぐらいになっていたような気がします。勘太郎君しっかりくらいついており、シンクロも完璧でした。

そして、楽の日の毛振りはさらに進化していて、最初は毛振りのペースもゆったりしたペースからお囃子がだんだんテンポを上げてもしっかりお囃子にあわせて、だんだんスピードを上げていくという難度の高い毛振りを見事に疲労、最後までお囃子、お父さんにくらいついて、完璧にシンクロしていました。本当最後には拍手喝采、思い出しても感動の涙がよみがえります。

 

勘九郎さんの貞任はもうキマリキマリの姿がかっこよくて!ただ3回とも赤旗にてこずってましたなー。あそこは吉右衛門さんの目の覚めるような赤旗すぱーっのコツを教えもらってください。

 

七之助さんの袖萩は、娘のこと、父のこと、旦那のこと、色々どこをとっても必死な袖萩さんのつらさがとてもよく伝わって。でもまた、何年か経ってからみたいと思いました。

その時はご自分のお子さんが子役だったりしたらいいな、などと親戚おばさん気分で夢想しています。

 

ご覧のとおり、15の頃からテレビのトーク番組で中村勘九郎さんを見てからの大ファンで、関容子さんの先代の勘三郎さんの楽屋話とか読んでとっても歌舞伎に興味を持ちました。かれこれ30年以上中村屋ファンでやってきました。歌舞伎に興味を持ち始めたころは代々の役者を見続ける楽しみまではわかりませんでしったが、いまはほんとうに勝手に親戚気分です。

 

勘三郎さん、17代目勘三郎さんはもとより、小三山さん、四郎五郎さん、源左衛門(助五郎さん)、皆様~ どれだけ立派に勘九郎さんも七之助さんが次の世代育てているかご報告にお墓参り行きたい気持ちになりました。