【1702】コロナ私見#639(感染研回答)

 

感染研の回答書が見つかりました。回答は2020年以降のデータを例年値の基準として使っているというものです。質問状の通りでした。理由はコロナは繰り返しくる性質のものであり、「コロナを新たな通常状態」として扱うべきと判断したというものです。

 

 

その決定をした理由が2022年6月8日の専門家会議に示されていました。米国のCDCや、WHOがコロナ期間のデータを基準値に入れていないのに対し、日本は入れると決めたようです。この頃は第六波が収束し、オミクロン株ではコロナ起因の死者は少なく、一方膨大な超過死亡者が出始めた事がわかっていた時期です。世界とは違う方法にした理由は、コロナが繰り返し来る日常的なものであるという判断のようです。つまりコロナを新しい通常状態と考えるとしたのです。CDC方式と比較したデータを示して大差は無いとしていますが、この比較はまだ超過死亡者が少なかった2020,2021年のデータを使ったものです。超過死亡者が激増した2022年のデータを使って2023年を予測したら、CDC方式とは大違いになった筈です。勘ぐった見方をすれば、2023年を軽微に見せるために新しい方式を採用したと取れます。

 

下記のデータを見ても、2020,2021のデータを含めて2022を予測しても従来線からはあまり逸脱しないのはわかります。CDCと大差がなかった理由です。ところが2022年のデータを使って2023年を予測するというのはあまりにも無理があります。しかもその決定が超過死亡が激増した2022.6にされているというのは何か意図があるのではと思います。今、CDC方式と比較したら驚くような差になる筈です。2022年が新しい通常状態とはとても思えません。これを通常状態として許してはなりません。そのためには超過死亡の原因、死因を明確にしなければなりません。それが専門家委員会の任務でしたが何もしていないのです。