【1691】地震と原発

 

能登の地震では志賀原発は何とか無事だったようです。しかし、震源地の珠洲市には原発の建設計画があったのが、住民の粘り強い反対運動で中止になっていたのです。もし建っていたら福島原発の二の舞になっていたと思います。半島の先端に、関西電力と中部電力が建設を計画していたのです。

 

 

 

今回の地震分布です。珠洲原発は今回の震源地の真上でした。ここでは地面が2m隆起し、道路も寸断し、長い間孤立した場所です。もしここに原発が建っていたら、重大な損傷を受けるが、車でも近づけずに確実に福島のように爆発していたのではと思います。海からの冷却水も隆起で取れなくなっていたかもしれません。本当に建っていなかったのは地元の反対のおかげなのです。

 

その現地レポートです。

能登半島地震、現地取材でわかった「原発事故があったら避難できなかった」怖さ 志賀原発とかつての原発予定地の現状が問うもの(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

 

その中から原発反対した住職の談話です。奥様が家の下敷きになり大けがを負いました。原発を阻止していて本当によかったと40年後に思ったようです。

 

 

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今回の地震はいくつかの断層が連動して動き、巨大なエネルギーになりました。何千年に1回の確率だそうですが、現実に起こったのです。想定外にしてはいけません。原発では想定外は許されません。

 

志賀原発は直撃は免れたものの、非常用電源の変圧器が壊れて未だに修理できていないという、ギリギリの状態だったようです。日本は地震、火山で世界中で一番危険な国なのです。そこに原発はどう考えても無理なのです。6000年前には鬼界カルデラの噴火で九州が全滅しました。そろそろカルデラ噴火がどこかで起こっても不思議で無い時期にきているのです。能登の地震も何千年に1回のものだったのです。

 

能登だけではありません、日本の原発は殆どが過疎地の厳しい地形の所に建てられており、どこも危険なものなのです。

先日NHKのブラタモリを見ていたら、福井県の小浜から京都までの鯖街道を取り上げていました。メインのルートは熊川から直角におれ曲がる谷沿いにあります。

 

 

この直角に曲がる谷は二つの断層でできており、番組ではその断層は同時にできたと言っており、大変驚きました。100kmにも及ぶ断層が同時にできたのです。能登の地震は150kmと言っていますので、これも不思議ではないのだと思います。問題はその断層の延長線上に大飯原発があることです。当然この断層は原発まで続いていると考えるのが自然です。それも想定の一つです。

 

 

愛媛県の伊方原発は中央構造線の真上にあります。危険極まりません。

 

私はこのブログでかって原発の危険性をシリーズで訴えていました。その代表例です。

本当に日本では原発は無理だと思います。

【774】原発の地形 | 住田正彦のブログ(団塊世代の思うこと) (ameblo.jp)

【772】伊方原発 | 住田正彦のブログ(団塊世代の思うこと) (ameblo.jp)

 

他の記事は私のブログのカテゴリで「原発」を選んで下さい。

 

珠洲原発の別記事です。

珠洲原発を止めて「本当によかった」 無言電話や不買運動に耐えた阻止活動28年の感慨:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

 

冬場に能登で原発事故が起これば、北西の季節風で東京はまともに汚染されます。

 

追加2024.3.1

世界のM7以上の地震と原発です。世界では地震地帯を避けています。日本は国自体が地震の巣です。適地などある筈がありません。