
墨田区がおこなっている日光市、鹿沼市での移動教室や自然体験に不安をもつパパママの要望にこたえようと、「日光・放射能から子どもを守る会」に問い合わせをし、冊子をいただいた…というのが前回までのあらまし。
その冊子を当会のメンバーからうけとった方が、日光市の状況におどろき墨田区の教育委員会に問い合わせをしました。凄い!

(その方の了解を得て紹介します。)
質問項目は
1、 移動教室の献立はどうなっているか
2、 マスつかみ体験で使用するマスの線量測定はどうなっているか。
3、 あわの自然学園で使用する飲料水について。
4、 キャンプファイヤーで使用する薪はどうなっているか。
項目以外に、教育委員会(墨田区)が「あわの自然学園」周辺の線量についてどのように考えているかも回答にありました。
「あわの自然学園」周辺の線量についてです。(要旨転載)
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あわの自然学園があります地域は、栃木県の南西部に位置し、県内でも放射線量が比較的低いレベルにあり、こども達が移動教室を実施するには問題のない環境だと考えております。
しかしながら、本区といたしましては、大切なこどもさんをお預かりすることを考え、放射線量のレベルを常に監視することとし、日頃から鹿沼市のホームページやモニタリングポスト情報を入手するとともに、あわの自然学園管理人による放射線測定(DoseRAE2-1200線量計を使用)を週1回実施しております。
また、シンチレーション式放射線測定器(クリアパレス社製Mr.GammaA2700型)を使用し、必ず移動教室が開始される前に施設周辺及びハイキングコース等の放射線量測定も行っているところでございます。
検査結果はいずれも0.25マイクロシーベルト(墨田区基準)を下回っておりますので、ご安心いただきたいと存じます。
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個別の回答について。
1、 移動教室での献立について
食材の調達にあたりましては、賄い業者と協定を結び、安心安全な食材の確保に努めております。(献立はこちら)
2、 ますつかみ体験について
ますつかみ体験のますは、養殖のますを使用いたしております。
ますの放射線量の測定は鹿沼市放射能対策室で測定を実施しており、ヨウ素、放射性セシウム134、137いずれも測定下限値未満でした。
なお、ますつかみ体験の選択・実施は学校ごとの判断に任せておりますが、昨年度は全小学校がますつかみ体験を実施いたしました。
今年度も同様に全小学校が実施予定となっております。
3、 あわの自然学園の飲料水について
学園で使用している飲料水は山の自然水です。
水道法施行規則に基づき飲料水としての水質検査を実施いたしており、飲料水として適正であることをご報告申し上げます。
移動教室実施期間中は、4月に15項目、6月には27項目、5月、7月から10月までは10項目の検査を実施いたしております。
また、放射能の検査は鹿沼市放射能対策室にて検査済みで、ヨウ素、放射性セシウム134、137ともに未検出となっております。
4、 キャンプファイヤーで使用する薪について
学園周辺から採取できる木材を使用しています。
薪の放射線量の測定を外部に依頼はしておりませんが、鹿沼市のデータから問題なしとの結果を得ております。
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みなさんはこの回答を読まれて安心することができたでしょうか?私は不安がふくらみました。「測定下限値未満」「0.25μシーベルトを下回っているので安心、安全」「未検出」という言葉はならぶものの、あわの自然学園周辺の具体的な数値もわからず、ホットスポットもわからない。
給食でつかわれる業者の名前も明記されておらず、その業者のかたの提供する食材の線量測定がしたのかも定かではない。これでは安心するよりも不安がふくらみます。
そこで、当会は急遽鹿沼市へ直接問い合わせすることにしました。
(その3へ続く)