給食の安全に関する区からの回答 | 墨田区の子どもを放射能から守る会

墨田区の子どもを放射能から守る会

〜活動報告ブログ〜

放射能の問題に不安を抱くママパパが集まり、
育児のこと、食生活のこと、放射能問題など
交流することを基本に活動しています♫

当会が実施した署名活動でも請願項目にも含めました、給食の安全に関する区のその後の対応について、各担当課に質問致しました。各課のご担当者からは、お忙しい中丁寧な電話対応をいただくとともに、書面でも公式な回答を頂くことができました。

小中学校と、保育園の給食の管轄課は異なりますが、ほぼ同内容の回答を得ましたので、以下にまとめて掲載させて頂きます。

◎給食食材の産地公開/放射能測定について
墨田区は、一部の園を除いて自校式(各園・各校が食材を仕入れる方式)を採用している。
そのため、区として一律に産地の情報を公開したり、放射能測定を実施する事が現実的には難しい。
ただ、産地については、いまは無関心でいいという現状ではないと考えている。
各園・各校に配置されている栄養士は食材の産地を把握しているはずなので、気になる方は、園長・校長や栄養士に、直接お尋ね頂くのが良いと思う。

◎牛乳について
[小学校] 給食で提供している牛乳メーカーの牛乳は、千葉、群馬、北海道の牛乳のブレンド乳。
原乳の時点と、製品になった時点でそれぞれ放射能測定が実施されており、問題の無い数値だと確認している。牛の飼料は前年の秋のもの、及び輸入飼料とのこと。現時点で区が給食に提供している牛乳については、安心して頂いていいと思う。なお墨田区では、牛乳を飲まない選択をしている児童への牛乳費の返還は行っていない。
<7.21追記>墨田区の小中学校に牛乳を卸しているコーシン乳業さんに確認したところ、使用している原乳は北海道、千葉を中心に岩手・群馬からのもの。製品になった牛乳を毎週月曜日に2リットル、財団法人日本乳業技術協会に提出しモニタリング検査をしている。日本乳業技術協会での検査基準値は、使用している測定器で測定出来る限界レベルであるセシウム137→1、1Bq/kg、セシウム134→1、2Bq/㎏、ヨウ素131→0、9Bq/㎏。3月から今までの数値は、全て不検出(上記の基準値以下)とのこと。

[保育園] 各園がその地区の牛乳販売店から購入しているため、小中学校とは異なり、メーカーは各園で異なる。知りたい方は、各園にお問い合わせ頂ければと思う。

◎水やお弁当の持ち込みを希望する親御さんへの対応
区としては、お子さん達には同一の給食を提供する、そして給食の食材は、国の基準に沿った安全なものを提供している、というのが基本的な考えではあることに変わりないが、現状を不安に思う親御さんの気持ちは十分理解できる。
一部の園や学校では、飲料等の持参を認めているという事例を区でも確認している。
各園・各校には、柔軟な対応をするよう呼びかけているので、心配な方や持参を希望をされる方は、いちど校長先生や園長先生に相談してみて欲しい。

◎南相馬市の汚染牛について
肉の卸業者への確認で、問題の地域の牛肉は区の小中学校の給食には使用されていないことが確認されている。また、保育園のメニューには、もともと牛肉のメニューは組み込まれていない(通常は豚肉か鶏肉)ので、問題の牛肉が使用されている心配は無い。

また以下は、各担当課より、書面で頂いた回答になります。
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【学校給食の食材について】
学校給食用の食材につきましては、出荷制限等を受けていない確かな流通ルートにあるものを使用いたしております。
さらに、学校給食で納品される食材は、厳しい衛生管理のもとで、鮮度や品質など徹底した検収作業を行っております。
葉物や根菜等の野菜類を含む殆どの食材は、必ず大量の水で3回以上洗浄する、皮や外葉をむく、十分な湯通しを行うなど、少しでも放射性物質の除去に繋がるような処理を行い食の安全確保に努めておりますので、ご理解くださいますようお願い致します。
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【保育園給食の食材について】
保育園では、出荷制限、摂取制限されていない食材を、主に区内の信頼できる業者から購入して給食を作っています。あわせて主管課では、定期的に業者に対して産地確認を行っています。また、園の調理室において野菜は十分に洗う、皮や外葉をむく、湯通しするなどの汚染を低減させる調理法を実践しています。
今後も国などからの情報を迅速に収集し、新たに制限対象が拡大された食材については、使用しない献立に変更するなど対応していきます。
私立保育園についても、定期会議や給食担当者の講習会の際に、食の安全について情報の共有化を行っていますので、ご理解のほどよろしくお願い致します。

☆区側も、保護者の心配に様々な形で対応しようという意識を持ってくれている事を、今回の質問を通じて感じました。引き続き、今回の放射能の問題に関して区には積極的な対応を働きかけると共に、皆様の疑問や不安の解消に少しでも役立てるよう、活動を続けていきたいと思います。(中村・茂木)