リトル・リチャード/アイ・アム・エヴリシング(トーク) | Ran'sストレンジブリュー

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エルビスやチャック・ベリー以前はどーだったの?

横浜で「リトル・リチャード/アイ・アム・エヴリシング」を鑑賞。この日はたまたまピーター・バラカンとジョージ・カックルのトークがあった。話の内容は主にクイア(queer)と音楽ビジネスのブラック加減について。クイアとは、風変り、奇妙な、異端などの意味を持つ。性的には男と女どちらにも属さないことを指す。

音楽における搾取は色々な話があるが、より生々しい話を聞くことが出来た。かつてレコード会社は印税を払わず、マネージャーは強権的な契約でアーチストを縛りつける。例えばアーチスト名すら管理下に置かれマネジメントの許諾がなければアーチスト名を名のることも出来ない。ヤードバーズのマネージャーは悪名高いが、メンバーでさえマネジメントの許諾がなければヤードバーズのバンド名を使えない。また楽曲もがっちり囲い込んでいてよく分からないコンピレーション盤を出している。かつてAWBHがイエスの名前を使えなかったのもマネジメントがイエスの名義を所有していたからだ。