ワクワクが止まりません。
新しい日本の侍ブームと言っても良さそうな現象が起きております。
時代劇ファンとしてこんなに嬉しい事は無い。
世界のエンタメ業界がついに真田広之さんを頼って来ました。
これなら全米も沸く。
将軍のリメイクで主演プロデューサーという事で。
しかもリアリティ追及で日本の役者を採用する事を押して来ました。
適当に日本人に見えるアジア系俳優を日本人として出演させて来た土壌のハリウッドやその他海外エンタメ業界。
リアリティ追及が分かりやすさと多様性の正反対に位置する事を、我々も含めて再確認するきっかけになるかもしれません。
本物の日本人が演じる昔の日本人。
これは時代と共にだんだん難しくなってくるとは思いますが。
遺伝子としてスピリッツは受け継がれております。
真田さんだけではない、大谷さんもそうですが日本人の活躍が目覚ましい。
株価も凄い事になっております。
今後の日本にとっての大きなチャンスがいくつも到来しております。
真田さんは人氣運というものが特徴として現れるのですが。
それだけに人氣に左右されてしまう。
ファンの「こうあって欲しい」に追い込まれやすいのですが・・・そこはもうここまで来れば
「大事ござらん!」
となるでしょう。
癸酉(みずのと・とり)の日に生まれております。
「秋の長雨」・・・止んだか?と思うとまた降って来る、消えたかと思うとそこに居る。
細かい所は見逃さずこだわる性質。
ついに世界の風潮に実力で物申す事ができる位置に来ております。
さて今日は殺陣(たて)について。
真田さんの殺陣は縦横無尽、おそらく世界無双だと思いますが。
残身(残心)が美しい。
ざんしんとは
攻撃が終わったすぐ直後、すぐに次の攻撃に入る為の身の形
そしていつどこから攻撃が来るかを忘れていない精神の事です。
残身(残心)の反対は安心と言って良いでしょう。
この残身があるからこそ凄みや手ごわさが滲み出る。
時代劇のいわゆるチャンバラ・シーンと呼ばれるものはリアリティと演出の強弱バランスでいかようにも魅せられますし、楽しめます。
半面。
法で裁けない奴らを成敗するのはスッキリするのですが、基本的に人を殺めるという事はそれだけではない部分も忘れてはいけません。
日本武道の美しさを娯楽として見る事ができるのは大変贅沢な事ですが
「綺麗ごとだけじゃねぇんだ」
という教えを受けるような、そんな気持ちにもなってしまう。
特にバブル前後に極悪人成敗ドラマは多くありましたが必殺シリーズは良かった。
確か映画のスペシャルなゲストとして。
本当に憎たらしいけど美しい悪役を演じておられます。
真田さんだけでなく、斬られ役者さんや仕事人の方々の残身にも注目です。
ネタばれ注意
必殺仕事人
現代風に言うならば、オヤジ狩りを楽しむヤンチャな若者に対する大人の鉄拳制裁。
しかししかし。
真田さんの殺陣のレベルが高すぎるし、簡単に死なない最強ラスボスの演技は素晴らしいです。
まだまだある。
悪役の真田さんのキレと美しさ。
キレのある残身が続きますので次の一撃でジャッキーがやられる と何度も思ってしまいます。
ジャッキー・チェンと
ジャッキー!その人に刃持たせちゃダメ、早く取り上げないとやられちゃうよ! と。
ハラハラしながらの、この憎たらしい悪役の真田さんの秀逸さ。
往年の香港映画ファンや日本アクション映画ファン垂涎の取り合わせ。
もう少しタイミングが良ければ・・・お師匠の千葉真一さんが当時居てほしかったポジションへと、しっかりと段階踏んでおります。
ウルヴァリンと
もうほぼ完成形です。
ウルヴァリン相手ですが、真田さんならワンチャン勝てそうな・・・
そして近年、最終形態と言って良いほど進化した真田さんのアクション。
武道は美しいだけではないですし、背負うものもあったり。
その裏はどうしても悲しみと共にあり続ける宿命もあります。
しかし武人は確実に仕留める為に残身を怠ってはならない。
ワーナーさん公式 冒頭7分映像(血のシーンあり)
こっからの今の流れはもう当然ちゃ当然かもしれません。
どうでしょうか、斬られる側のレベルの高さも忘れてはいけません、もちろんワイヤーとかCGも組み合わさっての出来栄えだと思います。
完成度の高い作品はリアリティと演出のバランスが絶妙でなければならないわけですが
なんとなく。
そろそろ黒沢映画のリアリティが見直されるような事が出てくる予感がします。
そういう部分もおそらく真田さんは落とし込む氣だろうなと 勝手に思っております。
まだ人生の最後のピークの中にあるので、健康維持をしっかりしていただいて。
武道でよくある高齢であるほど強いという達人伝説を証明していただきたいです。
年月日時災い無し めでたし。
本日もご拝読ありがとうございましたm(__)m