前回の続きです。



源氏の姫君の裳着(もぎ)の式が行われるのですが、中宮紫夫人、そして内侍(ないしのかみ)とありますが、そのようなメジャーな方々が世話をするというゴージャスな式となります。

明石の御方は実の娘の晴れの舞台が見れない・・・
このあたりのちょっと気の毒な部分もひとこと言いたくなりますが・・・




東宮の元服も無事に終わり。
そうなってくるとそこへ自分の姫君を出仕させたい。
自信満々の源氏。 サスガッス!

ところがどの大臣も源氏の姫君の値打ちが分かっていて自分の娘を辛い状況に、そのような競争に巻き込みたくないと、誰もが出仕を控えてしまいます。


「なんだ張り合いが無い!」
こういう無神経さというか源氏の妙な癖も見所です。





さて、張り合いが無いものだから出仕は延期。
娘の花嫁道具の再確認再構成をしようと・・・様々な手持ちの草紙を集めます。

ここで源氏のガチヲタ魂が炸裂!

そういえば文字ヲタでしたね。
源氏は名案を。


無地の草紙を綴じて、様々な人に何か書いてもらおう。
そうやって多くの人の文字のサンプルを収集しようと考えます。
もちろん娘のため。



高麗の紙の薄様風がある優美な草紙を用意し、風流好きな青年達に声をかけます。


宰相中将、式部卿宮の兵衛督(ひょうえのかみ)、内大臣家の頭の中将などは面白がって絵や歌の製作にかかります。


蛍兵部卿宮も頼まれておいでで、早速お持ちになる。

それを見る源氏、出来のよさに感激します。
自分の書いたものも源氏は出しますが、その描写が凄い。
いかに源氏の字が素晴らしいかを説明してあるのですが・・・



支那(しな)の紙のじみな色をしたのへ、漢字を草書で書かれたのがすぐれて美しい
高麗紙の地のきめの細かい柔らかな感じのする、色などは派手でない艶な感じのする紙へ仮名文字が、おっとりした女手で整然と心を配って正しく熱の見える字で絶妙に書かれてある
これがまた喩えようもない


こんな感じで説明されているのですが、この文章表現、本当に素晴らしいと思います。
与謝野晶子もサスガッス!


日本語ってなんか凄いなと。

思います。


ここから仮名の談義が始まるのですが詳しくは本編で。
私のような庶民にとっては自分の文字を評論されるというのはなんとも気後れする事なのですが、さすがは身分のある人たちの趣味と言うのは違いますです。








そういえば内大臣家の雲居の雁。
夕霧との仲を引き裂かれたままです。

で、この夕霧がまたポーカーフェイスで、生真面目。
恋人を作らずにずっと手紙で雲居の雁と通じていたのですが、身分の低さを馬鹿にされた事がよほど悔しいのか、身分が高くなるまでは・・・と、わざとよそよそしく素知らぬ顔で過ごしているものだから。

「なんて薄情な」
と、内大臣は不満。
お前が意地悪するからだろと思いますが・・・

しかし、嫁に出せない娘を思うと、泣けてくる。

夕霧に縁組の話があり、それを源氏も喜んでいると聞くや、それをそのまま鵜呑みにして雲居の雁に愚痴ります。
そんな事を聞かされても娘も困る・・・

そんな時に間が悪く、夕霧の手紙が雲居の雁の所へ・・・


夕霧
「つれなさは 憂き世の常になりゆくを   忘れぬ人や人にことなる」

添いたい者同士がなかなか添う事ができないというのは、この世の常の憂きたる所かもしれないけれど、私はいつまでも心変わりができないでいます。
どうして私は世間の人とこんなに違うのだろう。



なかなか熱いと思うのですが・・・




縁組の事などひとつも書いていないものだから、雲居の雁、なぜか可愛くない返事をしてしまいます。

雲居の雁
「限りとて 忘れがたきを忘るるも  こや世に靡(なび)く心なるらん」

耐え切れずに忘れられないはずの私を忘れるというのは・・・
あなたも世の流れになびく心を持つ人なのですね。



なんとも・・・

この手紙を受け取る夕霧、首を傾げるだけで、何故こんな返事が来たのかが分からない様子。









嗚呼・・・

男女の心のすれ違いというのは1000年前もまったく変わらない。

ヤキモチってねぇ・・・




時々甘酸っぱい箇所があるのが紫式部のテクニックですね。
サスガッスわ!




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