さて、前回の記事で、「大学進学という出口から見た時、中学受験がいうほど大きな安心を与えてくれるわけではない」ことをお話ししてきました。
それを踏まえた時、私たちはどうしたら良いのでしょう。
日本電産会長の永守重信さんのおっしゃるように、「ランクを一つ下げた学校に進学」した方がいいんでしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74c4f5ed9407e250ea45ce14e261b9def7339ea9
ここに関しては、中高一貫校の関係者がたびたび「入学後の成績は必ずしも、入試時点の成績で決まるものではない」と証言していて、永守説が最善というわけでもないかなと思います。
むしろ、学校関係者がよく協調するのは「入学後の成績にもっとも相関するのは、入学直後の学習習慣」。
このことを踏まえた時、大学受験からの逆算、という思考からみた最大のリスクは「中学受験直後に勉強しなくなること」だということができます。
前回の記事の例でいえば、駒場東邦に入っても、ろくに勉強せず、下位に低迷すれば、偏差値が約10低い攻玉社や中学受験を回避した小山台高校の上位4割の生徒に抜かされる、ということになります。中学受験の日々の苦労をあっさりと水泡に帰してしまうこの状況だけは、何としても避けたい。
逆に、以前の別の記事を参照させてもらうと、大学受験時点で、子供が勉強に対して、イノベーター層かアーリーアダプター層の態度でいる状態、が目指すべきゴールということもできます。
勉強や学問という事象そのものがテストとは関係なしに好きなオタク層のイノベーター層を一旦置いておくとして、アーリーアダプター層も「点取ゲームとしての勉強を積極的に攻略しようとしている生徒」という意味では、「基本的には勉強が好き」といえます。
なので、我々親が子供に与えられる最も大きな財産のひとつは、「子どもを勉強好きのままでいさせてあげられること」なんだと思います。
中学受験をするとなると人によっては小学校6年間すべてがその準備期間になります。そして大学受験まではさらに6年。中学受験という選択肢をした時点で、大学進学までの10年超の長い旅になる。その長い旅の間の、一つの軸として、中学受験の親である私もこのことは意識し続けていきたいと思っています。
