冬、井戸水は温い。夏冷たい。
住環境アドバイザー上郡清政(VOL5327)
本日のテーマ 「冬、井戸水は温い。夏冷たい」
地中に“熱”があると気づいたのが井戸水。
こんなので汲み上げていましたね。
冬の井戸水は温く、夏は冷たかったです。
「そうか、地中には熱があるんだ。
だから、カエルも蛇も地中で冬眠するのか!
だったら、その熱を使えばいい」
そんな単純な発想で、
“床下”に熱を蓄える仕掛けを思い付いたのです。
この写真は、ある街で見かけたもの。
冬、足元が冷えるのでしょうね。だから閉じた。
コンクリートは一度抱えた熱を放しにくい。
だったら、その性質を利用しよう。
「コンクリートに夏の暑さを蓄え、
冬の寒さ対策に使えばいいんだ~。
まずは、コンクリートを乾いた状態に!
防水性を高めよう」
ならば自らがテストと、第一棟目の自宅(モデルハウス兼)から採用。
床下コンクリートの厚みは約28cm。
乾いていて、熱を抱えてくれています。
今年の1月下旬。
湿気させない“仕掛け”が効いているのですね。
その仕掛けを『特許』に。
『特許』の中には記していませんが、大事なポイント3つ有り。
それを外すと思う結果は得られません。
これは幾度かの経験から学んだこと。
さて、その効果が次のような形で。
冬、玄関に入った瞬間、足元からの暖かさに“ニンマリ”。
夏、玄関に入った瞬間、エアコンでない涼しさに“ニンマリ”。
これは確立した『床下環境』が、冬・夏の両方に効いているのです。
ところで、玄関ドア一枚での外・内の温度差。
それを『玄関前線』と言うのだそうです。
でも、この家では『玄関前線』は起きないのです。
この理屈、次回お伝えします。
私が所属する『NPO法人 住まいの環境研究所』は、
『SDGsひょうごフィールドパビリオン』に認定され『大阪・関西万博』出展。
女性の方に、この本をプレゼント。
学んでみませんか?
【参考】どこにも無かった、誰も知らなかった『住み心地一番の家』
VOL5327