神保町シアター | 実以のブログ

念願?の神保町シアターで映画鑑賞『雑兵物語』

10月まで働いていたのは上野ですが、数年前までの勤務地は神田、それも通算すると20年近くもの間です。上野も嫌いではないですが、いまだに東京の中で我が町といえば神田のような気がします。特別親しい人がいるわけではありませんが。

神保町の書店街まで歩いて7,8分のところでした。昼休みに書店街をぶらつく…というわけには行きませんが、買いたい本や見たい本を事前に絞っておけば、三省堂書店本店で目的を果たすことはできたのです。その際、近くにある神保町シアターの前を通り、いつかここで映画を観たいと思っていました。

そして11月11日、その願いがかないました。今年6月に亡くなられた
俳優藤村志保の特集で映画『雑兵物語』を鑑賞したのです。特別
藤村氏のファンではないのですが、映画やテレビの時代劇に出演されているのを視て着物姿の本当に美しい方だと思っていましたし、戦国の雑兵という
テーマにも興味をひかれました。

 

神保町シアターサイト
https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/fujimura_list.html#movie05

 


戦国時代、領主の戦いに駆り出された農民兵のお話。歴史劇というよりは
時代劇コメディ…オープニングタイトルもマンガです。でも冒頭から
疲れ切ってふらつきながら歩く主人公茂平を演じる勝新太郎の演技に
見入ってしまいました。茂平がたどりついた農家には何もない中で
お腹が空かないようにごろ寝する弥十がいました。他の村人たちは
「戦さに行けばお金がもらえる」という話を聴きに寺に集まっているというのです。

戦さに行くという百姓の仙太、「あんたに死なれたら身重のオラはどうすればいいか」といっしょに戦うことを決める妻のおたつ。茂平に率いられて戦場に出た村の衆。敵襲の中、おたつは産気づいてしまいます。仙太はなんと敵将に事情を説明…それをきいた敵の大将は「出物、はれ物、ところ選ばず」と兵をひきます。そんなばかなって感じですが…

淑やかな武家の女性の役を得意としているイメージのある藤村志保氏ですが、この映画では何と「裸にならなきゃ男で通る」村のおてんば娘…
お楽しみ?の温泉に入る場面もあります。

武士たちが食べている白米食べたさに死んだ敵の大鎧を着てにわか侍大将に扮したり、敵方の農民兵と話して先方の旗印を手にいれて危機を乗り切る茂平…百姓には敵も味方もどうでもいいと…

物語の後半で茂平たちは主君に命じられて敵陣を全滅させられる秘密の新兵器…爆弾?を運ばされます。爆弾はどうも薬材に似た成分でできているようで、自分たちから老いた武者の鎧を買いたたいた女商人に「薬」として
売りつけて仕返しします。

茂平たちは目的を果たし、主君からごちそうされますが、爆弾?が
投げ込まれる敵軍の中に仙太夫婦がいることを思い、救出に向かいます

映画が娯楽の王様だった時代のパワーがあふれた

ハチャメチャコメディのようでいて、今も世界中でやまない戦争への
訴えも感じる映画でした。