4月の記録―白い桜、父、デイサービスを拒否する
花の白と若葉のコントラストがとてもさわやかで、母も生前喜んで見ていました。
勤め帰りにもこの樹の下へ行き、スマホを向けて視たら…思いがけず
みずみずしい感じに撮れました。
2021年に脳梗塞を患ってから続けてきたリハビリ専門のデイサービスを
父はひどくいやがるので止めることにしました。
デイサービスの朝になると「家の鍵をどっかにやっちゃったから行かれない」とかなんとかいう父を見ていると…私は、子供の頃学校に行くのが嫌だったのを思い出してしまうのです。
私がいやいやでもなんとか、いわゆる不登校にはならなかったように。
父も「行ってもよくならない」「意味がない」と思っても
何とか続けてほしかったのですが。
これまで通っていたところはもう3年になるのでやめてもいいけど、
代わりに母が亡くなる直前まで行っていた別の施設、有名な温泉地からの
湯でお風呂に入れてもらって昼食も出してくれるところに水曜か、
木曜あたりに行ってくれると私はずいぶん楽になるのですが。
先日、ケアマネさんも訪問してくれて説得してくれたのですが、
どこかに行くのはいやで、リハビリの人が家に来るのもいやだと
いいます。
その話しあいの時に父が言うには「母が死んだ時から自分も死んだも
同然で」「今まで思う通りになったこともないし、孫もないしこの先の
楽しみもない」…思う通りにならなかった一番のことはどうも
父が望んでいた電動車いすを手配しなかったことをうらみに
思っているようです。
父の夢?は電動車椅子が使えれば、自分一人で医者でも床屋でも
自分の好きな時に好きなところへ行けるような気がしているみたいなのですが…我が家が一階が商店街になっているタイプのマンションだったら
その商店街の中は動けるかもしれないけど、現在の家の周りは…
無理です。いちばん近いコンビニに行くにも傾斜があちこちにありますし。
医者や床屋までに坂も障害物もないところに住まわせてやれたら
一番いいのですがそれも非現実的。
プッチーニの『ジャンニ・スキッキ』の『私のお父さん』のメロディで
「パパ、お願い、デイサービスに行って、でないと千曲川に身を投げるから」と歌いたい私です。なぜ千曲川?遠いのに?筆者の身近にある隅田川、神田川、鶴見川、大岡川などにはあまり飛び込みたくないので(笑)。