そごう美術館『水木しげるの妖怪百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~』 | 実以のブログ

そごう美術館『水木しげるの妖怪百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~』

話はさかのぼりますが…3月9日土曜、そごう美術館の『水木しげるの妖怪百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~』を鑑賞しました。

特別水木しげるや妖怪のファンでもないのですが、そごうへ行く必要があったので。といいつつも2016年にあった江戸東京博物館の『大妖怪展』も見ています。あの時は最後の方が『妖怪ウォッチ』の展示でした。

2月にいった『中尊寺』展で買った三尊像のクリアファイルの裏は金色堂の形の部分が透明になっています。そこに今回のチケットを入れてみたら何だかお堂の中で妖怪が寄合をしているように見えて楽しくなりました。

第1章のテーマは「水木しげるの妖怪人生」
水木少年に「のんのんばあ」が妖怪「おとろし」を教える場面の展示を見ました。普段不信心なものが都合のいい時だけ神頼みをしようとして神社やお寺にお参りすると出るともいわれるとか…ああ私、今までの人生で何度もおとろしに会っているような気がします。寺でも神社でも教会でも!?『のんのんばあとオレ』一度は読んでみようと思います。
 

 

一番見てよかったと思うのは第2章の「古書店妖怪探訪」何だか神保町に妖怪が出る?みたいですが、水木氏が古書店街を歩いて集めた妖怪関係の資料を展示。これからもし怪談や妖怪のお話を読みたくなった時、ここの展示目録が役立つかも。圧倒されたのは井上円了の『妖怪学』のボリューム。広辞苑ぐらいの厚さです。「井上円了は妖怪を否定する立場なのだが、なぜかいちばん妖怪が沢山載っているのが『妖怪学』だ」と水木氏も言っていたとか。この本そのものが夜になると妖怪になりそうな気がしました。柳田國男の『妖怪談義』、江馬務の『日本妖怪変化史』もいつか読みたいですね。

 

写真撮影がゆるされていたのは最後のコーナーのみ。水木氏の自画像。

どこからともなくやってきて家にあがりこんで茶を飲む?という妖怪ぬらりひょん。

 

そして疫病を除けてくれるというアマビエ。このブログを読んでくださった方々がコロナやインフルエンザやはしかで苦しむことがありませんように。

そごう10Fの市民広場に作り物ですが桜の樹。少しライトが青くて妖気が

あるかも?