出光美術館『青磁―世界を魅了したやきもの』”まだアムステルダム” | 実以のブログ

出光美術館『青磁―世界を魅了したやきもの』”まだアムステルダム”

先日、アップしたブログを本日1月27日手違いで削除してしまいました。

コピーが取れたので再度アップします。ごらんになってくださった方

申し訳ございません。

 

女優の星光子さんがアムステルダムでフェルメールやレンブラントやゴッホを
ごらんになったとのこと
 

星さんのブログにある『牛乳を注ぐ女』。この絵を見たことがあるような…
いや展覧会のポスターや美術番組で見ただけなのか…記憶があいまいです
(笑)。調べてみますとこの作品が上野の森美術館へ来た2018年の秋から2019年にかけて。2018年12月に母が亡くなっていますから、おそらく介護やら
葬儀やら諸々の手続きで行っていないのではないかと思うのですが…。


フェルメールは『地理学者』をBunkamuraで見たことはまちがいないのですが
…片付けものをしていて出てくる展覧会のチラシには行ったのかそれとも
チラシをもらっただけなのか思い出せないものがあります。いったい
何のために美術館や博物館へ行くのか、ちっとも教養が身についてません
(笑)。

 

 今後はこういうことのないよう鑑賞したものについてはちゃんと記録して
おくことにしましょう。それから行こうと思ったけど結局行かなかった催しの
チラシは迷わず捨てることにしないと、何がなんだかわからなくなります。
 

そういえば行けなくて図録だけ買ったなんてのもあるなあ…それはそれで
ちゃんと読んで本レビューとして書いておいた方がいいですね。
 

と、いうわけで…1月6日上野東照宮の冬ぼたんまつりの後
出光美術館の『青磁─世界を魅了したやきもの』を鑑賞いたしました。
展覧会サイト
https://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/

 

 

 

もしも江戸時代以前や中国なら清王朝以前にタイムスリップして皇帝や将軍のお気に入りになれたとしましょう。もしもごほうびに陶磁器を下さるということになったら粉彩や九谷焼や万暦赤絵など派手な絵のあるものではなく、青磁か白磁を下さいと言おうと思っておりました。無地で落ち着いた色調の方が花瓶なら花がきれいに、皿や鉢なら料理がおいしそうに見えそうに思うのです。11月に行った根津美術館の『北宋書画精華』で展示されていた景徳鎮製の「青白磁輪花小皿」を見てしば漬けを載せたらすてきだろうなと…どうしてしば漬けより高級な食べ物を思いつかないのかしら?

 

この展覧会を見て「青磁」には一般的な青磁色のもの以外にも時代や生産地
よってさまざまな色があることを知りました。頂くならちゃんと学んで
陛下や上様に「~時代の○○窯の~瓶」かそれに似た品を賜りたく存じますと具体的にお願いしないと青磁色とは思えない茶色や黄色いものをもらう羽目になるかもしれません。

印象に残った展示物をいくつか。

展覧会HPの第2章に写真が出ている「青磁天鶏壺」。ニワトリに魔法をかけて壺にしちゃったのかなと思うほどくっついているニワトリの頭が生き生きしています。このニワトリ君がコケコッコと鳴くレプリカとか作ったら売れるんじゃないかしら?

 

展示室は撮影禁止。これはポストカード。西晋時代の「青磁神亭壺」つまり3~4世紀ごろと古いせいか、薄茶に見えますが、壺の上に鳥の群れや三層の楼閣?や手を合わせている人物などがてんこもりでじっと見入ってしまいます。五行思想の影響による造形かもとのことでした。

 

 

水色風の色にシンプルな形、蓋のつまみの羽を広げた鳥がかわいく、家にほしいのが南宋の龍泉窯の「青磁鳥鈕蓋長頸瓶」。ちなみにこれよりももっと青が強いクリアな水色のものは今回の展示物では鈞窯の澱青釉皿でした。

 

灰色味をおびた緑の青磁も好きです。冬ぼたんを見た帰りなので元時代の「青磁貼花牡丹文瓶」の絵葉書を買いました。

 

展覧会のポスターにもなっている元代の「青磁鎬文壺」は実物を見て直径の大きさとストライプ?の美しさに圧倒されました。蓋のふちのウェーブ?もきれいです。酒を入れたらしいとのことですが、ここから直接杯とかには無理だから、ひしゃくかなんかでくんだのかしら? ちなみこれは新聞掲載の写真なのでしわがあります。


他に写真はないのですが、脚はついているのに「地についていない」ので

宙に浮いているように見える不思議な『青磁貼花牡丹文香炉』(龍泉窯、南宋から元)、赤ちゃんなら行水できそうな口径68.5センチの『青磁刻花仙桃文大皿』、現代のラーメンどんぶりと同じ模様のついた『青磁刻花蓮弁文鉢』も印象に残っています。

ぼたん苑を歩いた疲れも忘れて閉館時間近くまでゆっくり見てしまいました。
展示室を出たところに椅子と給茶機が用意されているのに感激。美術館や
博物館は展示物を守るために湿度を抑えているせいか、鑑賞しているとひどく喉がかわくのです。お茶をいただきながら帝劇ビル9階からの眺めを楽しみました。

 


外へ出ると日が暮れてイルミネーションがきれいでした。

出光美術館には両親といっしょに来た思い出もあります。父も母もまだ歩けて都心まで来られたころです。同じビルの中にあるレストランでハンバーグ定食かなにかのランチを食べたことを覚えているのに、何の展示を見たのか記憶があいまいです(笑)。

母が見たがって行ったことから推定して2007年の『「没後170年記念仙厓・センガイ・SENGAI - 禅画にあそぶ」展』、あるいは2010年の『生誕260年 仙厓 ―禅とユーモア―』ではないかと思われます。宣伝ポスターか新聞広告の「指月布袋画賛」を見て、母が「ひょうきんな絵だね」と言っていた記憶がありますから。

母は亡くなり、父は車いすでないと外出ができなくなりました。有楽町のビックカメラで父が買うといいかもしれない?ウォーキングマシンを見て帰りました。