熱海の続き―起雲閣
年が明けてしまいましたが…12月の熱海の旅の続きです。
念願の双柿舎を訪れた後、起雲閣へ。歩いてすぐでした。ガイドの方の
とても丁寧な説明を聴いた麒麟の間。
群青の壁が印象的。加賀の青漆喰とのこと。美しいウルトラマリンブルー。
でもここで寝るのはちょっと落ち着かないかも。
麒麟の間の縁側から庭。
廊下へ出て書院から室内と庭
床のタイルと天井と窓のステンドグラスが豪華なサンルーム。
キャビネットもすてき!
玉姫の間。アールデコ風ですが天井は桃山風なのだそうで。欄間?は日本の神社仏閣風。
中世英国のチューダー様式の玉渓の間。
でも暖炉の上の彫刻は阿弥陀?三尊像なのが不思議。チューダー朝のヘンリー8世もいっそ仏教を取り入れれば、キャサリン・オブ・アラゴンと離婚できた? ここで暮らしたら暖炉の上にお供え物とか線香立てとか置いちゃいそう?
窓辺のカーテンも窓から見える庭園もすてき。
この後、いろいろな文豪の展示コーナーへ。
舟橋聖一が代表作『花の生涯』の題を毛筆で。豪華でぜいたくな部屋を見た
後で、昔我が家にもあったような色紙額に入っているのを見てなぜか
ほっとする思い。他に直筆原稿や愛用の万年筆もありました。
これは杉本苑子の直筆。
ガラスに武田泰淳。この作品読んでみたい。
熱海と言えば『金色夜叉』そして尾崎紅葉。でもなぜか熱海への来遊記録が
残されていないのだとか。
文学座の『金色夜叉』公演ポスターと書籍の展示。ちなみにこの部屋の
壁はベンガラ。
太宰が執筆した今はもうない別館の写真。
金剛の間とそれに続くローマ風浴室。
浴室は舟橋聖一の『雪夫人絵図』が映画化された時、撮影に使われたとのこと。この小説も読みたいです。
どの部屋から見ても庭園が魅力的、巧みな設計です。
起雲閣が広大で歩き疲れたのでランチはすぐ向かいのお店へ。
うどんとあんみつのセット。
さくらんぼの箸置きも可愛く、くつろげたランチでした。