10年越しの念願 熱海の双柿舎、海蔵寺を訪れました ”松本清張『文豪』” | 実以のブログ

10年越しの念願 熱海の双柿舎、海蔵寺を訪れました ”松本清張『文豪』”

 

もう10年以上前に書いた松本清張『文豪』について書いた読書ブログ、

わりとご好評をいただいております。

そのころから行きたかった坪内逍遥の旧宅、熱海の双柿舎を訪れることが

出来ました。

 

建物が前の道路よりも低いところにあり、写真の通り、石段を降りて

門をくぐります。

 

母屋の入り口。ガイドの方がとても親切でした。居候したいほど、

心地のよい家とのこと。

天気もよく、木造家屋の風情を味わいます。

竹を用いた窓も趣きがあります。

逍遥夫妻が楽しんだ楽焼の窯

 

 

そしていよいよ逍遥書屋へ

 

『文豪』の中で清張は「これを造った時の逍遥は正常な精神状態とは思えません。

晩年近くなった逍遥は躁うつ病の「躁」の状態だったんですよ」と

言わせています。よく言えば龍宮城、口の悪い人は納骨堂だと…

確かに日本の寺院、中国の宮殿、ヨーロッパの古城の全てに

心惹かれて、その全てを捨てきれずに作っちゃった感じ。

 

入口を守るのは狛犬かと思えば羊? 確かなところはわからないけど、

いくらLエジプトとかメソポタミア風?

風見の翡翠とその台はシェイクスピアに出てくる城の雰囲気

側面の窓も洋風かな?

書屋は一階が入れるようになっていて逍遥についての展示がありました。

『文豪』の中でも「なかなか佳い顔をしている」と登場人物が言っている通り、逍遥夫人のセンはきれいな方。廓出身とのことですが、確かに人気者だったのではないでしょうか。

 

書庫の方から母屋を仰いでの写真。眺めもよく素晴らしい庭園ですが

全体が斜面に建てられていて、晩年の逍遥にとっては花や緑を楽しみむために歩くのもは大変だったのではないかと思います。

昔の人は脚は丈夫だったのでしょうか?

 

ガラスが大正時代のものでゆがみが入っています。早稲田大学の合宿などに使われていた時代もあったようですが、よく学生が割ってしまわなかったものです。

 

この掛け軸があった部屋の縁側でしばらく友人と語りあいました。

まるで自分の家?のようにくつろげました。

 

逍遥の墓がある海蔵寺もすぐ近く。

 

 

ここを訪れることができた感謝と将来、演劇かその研究をする…かもしれないのでうまくいくようにとの願いをこめて墓参。

 

墓の前からの眺望。こちらもすてきなお寺でした。