母のいない桜の季節
母がいなくなって初めての春。何か不思議です。
喜んでくれる母がいないのにやはり出先で花を見ると
写真をとってしまいます。
これは近所の公園のソメイヨシノ。
これもよく母と見上げた近所の桜。ソメイヨシノよりは白い花をまり状に
咲かせます。
これは道端の桜。車椅子の母の目線の近くに花をつけてくれるので
母はいつも喜んでいました。
これは毎年、写真を撮ってみせていた通勤途中の道の八重桜。
風の強い日、花のまま落ちている桃や桜を拾ってグラスに浮かべ、
仏壇に供えました。「きれいだね」という母の声が聞こえてきます。
今年の正月はお天気続きでした。そしてGWは10連休。
もし母がいたら毎日のように散歩に行けたでしょう。
あと半年、母の命が続いていたらよかったのに…ブツブツと
考えていると―
「欲を言えばきりがないよ」と心の中の母に笑われます。