年始の客…国定忠次の巻 おもてなし侠客隊ジャパン?
実以:(ちょっとこわい人が来たというふうに)どちら様でいらっしゃいましょうか?
男: 忘れたかい、国定忠治だよ。去年、権堂の墓参りしてくれだだろうが…明けましておめでとうございます…言いてえところだが実以さんの時代はあんまりめでたくねえようだね。
実以:ええ、そうなんですの。あの地震があった年からお正月が来てもおめでとうございますなんて言うの、気がすすまなくなっちゃって。
国定:なんでも賭場を開いてもいいことになるっていうねえ…。
実以:カジノ法案のことですね。外国から来る客をおもてなしするためなんだそうです。
国定:お上が博奕を後押しするとなると…おれもその織田信長公だの真田幸村公だのみたいに現世によみがえっておもてなしってことになるかもしれねえなあ…
実以:新聞の投書でもそんなことを書いてる人がいましたねえ、江戸時代の賭場を再現して、着物を肌脱ぎにしてツボを振る色っぽい女の人がホステスになるとか…
国定:幡随院長兵衛と清水の次郎長をさそってトリオで歌手デビューでもするか…名付けて「おもてなし侠客隊ジャパン」。
実以:おもてなし武将隊の場合、お仕事をする時は「出陣する」って言うんですけど、
あなたがたの場合はどうなのかしら…出入りとかお礼参りとかかしらね
女武者、忠治にお茶と菓子を勧める。
国定:(女武者に)これはこれは国営放送の日曜夜の主役おめでとうございます。
女武者: やだ、またまちがえられちゃった! 私、井伊直虎じゃなくて長尾景虎です!
あなたの分骨したお墓のある街に信玄と私の銅像もあるのよ! 知らないのーっ!
実以: 今年はね、なんだかまぎらわしいけどこの人、上杉謙信なんです。