怒涛の秋から冬―その3 高井鴻山記念館から善光寺 | 実以のブログ

怒涛の秋から冬―その3 高井鴻山記念館から善光寺

小布施と言えば栗。北斎館の前で大きくて温かい栗を買って大満足!





北斎館を見た後、栗の木片をしきつめた道を歩いて高井鴻山記念館へ。鴻山の絵や書を鑑賞した後、書斎の脩然楼へ。写真は鴻山が佐久間象山ら幕末の英傑たちと語りあった二階座敷からの眺めです。彼らはかなり身の危険を感じていたようで、刺客に踏み込まれた時に逃げるための抜け穴が押入れの中に、廊下には非常口が設けられていました。



                





中国で出た日本のガイドブックを見たことがあります。長野県の章には小布施に関する記述が多く出ていました。中国語ですが編集はオーストラリアの会社のものでしたから英語圏の価値観で書かれていると思われます。北斎と縁が深いためか小布施は世界の注目を集めているのでしょう。高井鴻山記念館も載っていました。同時代に同じ地方で活躍した佐久間象山については名前も出ていませんでした。





眼を閉じると鴻山が象山に言っています。「日本だと有名どころから奥さんをもらって日曜夜の国営放送のドラマに時々出ているあなたの方が有名だけど、海外進出は私の方が先みたいだねえ」と。       

             





友人の車で須坂の醸造所に連れて行ってもらい、味噌を買い、その近くのフードコートでそば定食を食べた後、長野駅で友人と別れました。駅前のホテルにチェックイン。少し休憩した後、一人で善光寺へ出かけます。とりわけ信心深いわけでもありませんが善光寺の境内に入り、山門を見上げるとほっと心が落ち着くのを感じました。今年は家族の病気などいろいろなことがあり、いくらかつらい一年でした。本堂で手をあわせ、とにもかくにも毎年恒例の墓参兼信州旅行に来られたことを感謝し、今を乗り切ることができるように祈りました。

                




暮れ六つの鐘が響いてきます。子供の頃の七五三から何度も来ている善光寺ではありますが、こんな時刻までいたのは初めてのような気がします。心にしみる鐘の音でした。帰り道、土産物店が閉まって暗くなった参道の先に中央通りの商店街の明かりが見えるのがとてもよい風情でした。まだ開いていた土産物店で夕食用におやきをいくつか買い、そのぬくもりを手に感じながらホテルに戻りました。