山種美術館『輝ける金と銀』
夏から秋にかけて観劇や展覧会や旅などブログに書くべきことがたくさんあったのですが
なかなか落ち着いてPCに向かう時間が取れませんでした。これからもしかすると日時は前後してしまうかもしれませんが、頭の中でまとまったことから書いていきたいと思います。
11月7日、山種美術館の特別展『輝ける金と銀』を鑑賞しました。以前に美術番組で視た速水御舟の『名樹散椿』、ぜひ現物をこの目で見ようと決心していたのです。期待した通りの名品でした。ただの金箔よりもよりきめが細かい金砂子の「撒きつぶし」に描かれた椿の大木の幹、枝、葉、花々の生命力。眺めていると心の中のうじうじが消えていく気がしました。自分にできることは思いきって実行してみなさいと背中を押されているようで力がわいてきました。
大河ドラマ『軍師官兵衛』にも子役で登場した岩佐又兵衛の源氏物語絵図。荒木村重の一族ただ一人の生き残りで浮世絵の祖とも言われる又兵衛。やはり美術番組で紹介された
流血と復讐の『山中常盤物語絵巻』の画家とあって強烈な作風なのかな?と思っていましたが今回観た絵は源氏物語がテーマとあってのんびりしていて、すねを出した白い服の人物がちょっとユーモラス。
他に印象に残ったのは牧進の「春飇(はるはやて)」銀箔地よりもずっと輝きの強いプラチナ地の美しさももちろんですが、白い牡丹の花や葉が強い風をうけて揺れて形をゆがめる姿をしっかり捉えて描きだしているのが凄いと思いました。
実は広尾駅から美術館へ行く途中、明治通りと駒沢通りをまちがえて歩いてしまって、疲れたからこのまま帰ってしまおうかと迷ったのですが、足を運んでよかったと思います。どうやら注意力や判断力が落ちているようなので、これからは何をするにも下調べをちゃんとしなくては。