月に祈る―嫦娥と南夕子 | 実以のブログ

月に祈る―嫦娥と南夕子




9月9日夜半、ベランダで月を仰ぎました。女優の星光子さんがご自身のブログにアップされた写真と同様の月です。雲の間からですがさすがはスーパームーン、まばゆい輝きを放っていました。

中国の若い女性で『ウルトラマンA』を視聴した方とネット上でお話しする機会がありました。彼女は星光子さんの演技に感銘を受けています。中国人の眼からみると北斗星司と南夕子の関係は日本人とはまたちがって不可思議に見えているようです。

私は拙い中国語で海外にも『A』を名作と認める人がいてうれしいこと、70年代の子供番組なので恋愛ははっきりと描かれていないのだろうということ、最近中国の昔話『嫦娥奔月』を読んで『A』を思い出したことを伝えました。

写真は『嫦娥奔月』の絵本の表紙です。満月に向かって美しく舞い上がっていく白い服の女性。『ウルトラマンA』のファンの方なら見覚えはありませんか。

昔、天には太陽が10個もあったので地上は暑すぎて怪物がはびこり、人々は苦しんでいました。神々の一人で弓の名人の後羿は天帝の命により一つだけを残して太陽を射おとします。地上は平和になりますが後羿は他の神々の嫉妬によって天帝の怒りをかい、神から人間にされて不老不死でなくなり、地上に落とされてしまいます。



後羿には嫦娥という美しい妻がありました。後羿は女神の西王母から天にもどれる薬をもらっていましたが一人分しかないので隠していました。夫の留守にそれをみつけた嫦娥は天界恋しさに服用します。すると彼女の体は軽くなって舞い上がり、月まで飛んでしまいます。天界には昇れたものの月には友人も楽しいこともなく、嫦娥は夫を思い慕って寂しく暮らします。夫の後羿が妻恋しさに満月の晩に月に団子を供えて妻の名を呼んだのが「お月見」の始まりだとか。

後羿と嫦娥のお話について詳しくは下記のサイトをごらんください。

http://japanese.cri.cn/chinaabc/chapter16/chapter160110.htm

現在、中国と日本は仲がいいとは言えません。私も今の中国政府のやり方には賛成できないけれど、領土や歴史の問題は武力以外の解決方法を探るべきだと思います。『A』が二つの国の魂をつなぎ、平和的な解決に導かれますように。月に祈りました。