ベートーベンと武田信玄
前章の甲府旅行に同行した友人は、行きの電車の中でベートーベンのピアノ三重奏「大公」をウォークマンで
聴いていました。クラシック音楽に親しんでいる彼女はこの曲は武田信玄のイメージにあっている、自分なら信玄が主人公のドラマのテーマ曲にするだろうと言うのです。堂々として気品のあるシンプルなメロディのどこかに
哀愁がふくまれているところ、特に曲の終わり、ピアノがだんだんテンポアップして柔らかな弦楽器の音色で終わるところが、天下を望めずに陣中で死んでしまう悲運の武将に似合っていると。
ベートベンが地下でこれをきいたらびっくりするでしょうね。
帰りの電車の中でウォークマンを借りて私も聴いてみました。なんとなく彼女に同感できるような気もしました。
このブログを読んでくださった方に、信玄に興味をお持ちの方がいたら、一度「大公」を聴いてみてください。