一回り年下の後輩が言う
「彼氏とはうまくいかないし、飼っていた犬が亡くなったり、応援してた大好きなアイドルが急にグループ脱退したり。。」
「もう生きてくのも意味ないくらいつらいです。。」
その時は、大丈夫、またいいことあるよ、と励ましていたんだけど、不謹慎にも
…こういうことで悩めるって、なんか青春な感じだなぁ
と思ってしまったのである
それを同い年の子に話したら、
それは、鈍感になったってことだよ
たしかにいろいろあって、その時は死にそうなくらい悩むじゃん?でも死なないし、経験値上がるし、前もこんな感じあったけど、乗り越えたなぁって、だんだん動じなくなってくるでしょ?
だから感情の振り幅が小さくなったってことじゃない?
と言われて妙に納得した
そっか
我々、歳をくって、成長したんだなぁ
と言うと、
まぁ、良し悪しかもしれんけどね、と彼女は呟いた
一回りも歳下の
少し触れると壊れてしまいそうな
嵐が起こって転覆してしまいそうな
繊細な若い心
歳を経て
嵐は越えられるし凪の状態は自分で作り出せると知ったわたしたち
姿形は変えて悩みは襲うんだけどね
今の穏やかさやじわじわと満たされていく幸せな感じを思うと
あの頃の死にたくなるほどの痛みは
やっぱり必要だったんだよな
大丈夫だよ
生きててよかった
そう思える時が必ず来るから
押し潰されそうになっても
傷は癒えるから
可能性はたくさんあるんだからね
どうか
嫌なことだけに目を向けないで