やっとこ分娩終了。。 | 非日常は日常になる〜妊娠・出産、育児で感じること〜

非日常は日常になる〜妊娠・出産、育児で感じること〜

2015年7月、鉗子分娩にて長女出産。
子どもは望んで産んだけど、産後がこんなに辛いなんて聞いてない!
分娩の状況や、お世話もままならない産後の生活、その時感じた気持ちをありのままに綴っています。何かのお役に立てれば幸いです。

医師が詰所に向かって
手術だよー!
と声をかけると
あいあいさー!とわらわらと助産師たちが入ってきた。
寝たままストレッチャーに乗せられ、手術室へ。

点滴と、笑気で麻酔をかけられる。
腕が痺れる。

意識ぼんやりあって、結構麻酔が効いてるはずなのに、チクチク縫われてるところは痛い。キュッキュと糸をしごく感覚がまた痛い。

麻酔かかってて痛み感じるってだいぶヤバいよなぁ。。そう思うとこの痛みを掻き消す陣痛っていったい。。と思った。

その頃の私は
いい大人なんだから我慢しないと!痛いとか迷惑をかけずに頑張る!それが親になるってことなんだから!私が我慢すれば丸く収まる!
と、普通に思っていたため、こんな手を煩わせることしてすみません。。と思っていた。



縫合が終わり、そのまま麻酔が覚めるまで寝て、その後ようやく子どもと対面できた。
出産から6時間くらい経っていたから、変な感じだった。

ほんとに自分が産んだんだっけ?ほんとにこの子私の子どもなんかな?と思ったが、旦那に瓜二つだったため疑いはすぐ晴れた(笑)

私自身がボロボロだったため、すぐに母子同室にはならず、またすぐに新生児室に連れて行かれた。

酸素マスク、点滴や採尿の管が着けられたベッドに寝たままの私を見た両親は絶句していた。
安心させたくて、大丈夫、大丈夫を繰り返していた。痛みと不安で全然大丈夫じゃなかった。

私が一番介護が必要で、赤子の世話どころか自分の世話すらできない状態。。母となったはずなのに…と情けなさで押し潰されていた。




結局私の体験した鉗子分娩とはなんだったかというと、
緊急に分娩が必要になった際に、会陰を切った後赤ちゃんの頭に沿うように鉗子をあわせ、いきみと合わせて赤ちゃんを引きずり出す分娩方法です。聞いた話によると鉗子分娩は相当テクニックがないとできないそうで、今はやる医師も少ないみたいです。大抵は吸引分娩になるようです。
後で医師にどれくらいハサミで切ったのか尋ねてみると、指を広げて教えてくれた。目測で12センチほど。鉗子入れなきゃいけないから仕方ないんでしょうけど、びっくりでした。
ちなみに切った場所は穴を時計に例えて3時(右股関節方向)と7時(左臀部方向)の方向に二ヶ所。
7時の方向の傷が粘膜の奥の方に達していてうまく縫えず、縫い直した傷。
3時の方向の傷はくっきり盛り上がって触るとわかるくらい残っています。出産から2年が経とうとしてる今も、寒い日は疼き、痛いです。