僕のクィーン本は元々、商業出版本の時から500円で販売したい考えだった。
しかもこの金額で袋綴じスタイルという贅沢な装丁だった。実は、袋綴じの中の情報は
CRフィーバークィーンⅡの愛好家なら絶対に知りたいと思われる情報
で構成するだった。
最もな例で言うと最近よく、ちょくちょく話している
シングルリーチとダブルリーチの判別法
だ。これは一般ユーザーで、フィーバークィーンⅡの研究家で有名な『ゴム人間(ハンドルネーム)』さんでも、ブログにアップしていない情報である。
彼ほどの研究者なら、まずいの一番に知りたい情報であると僕は分析している。
このような、ある種アメ限クラスのみの情報ばかりで掲載する予定だった。
『見たければ買うしかない…逆に言えば買ってもらわなければ、それは見たい情報、買いたい本とは思われていない…』
が、僕の自分の本に対する根底的な考えだった。
この答えは市場に出た時に全てが分かる…
販売日から1週間の間、全国のどこかで毎日コンスタントに売れたなら…それは増刷レベルの本になると
谷村先生の『負けないパチンコ学』の担当者であるIさん
のお言葉を僕は思い出した。他にも『3人の援軍』の中で出てくる僕の友人マジシャンが言った
君は一夜明けたら全国デビューする人間になるかもしれないんだよ
も頭を過った。これは酒席での会話だったが、友人はそうやってラスベガスでデビューした日本人のマジシャンの名前をいくつか挙げてくれた。
日本人のマジシャンはアメリカのラスベガスで評価を得た人のみが本物…と、その時は彼とそんな話をした。
これは極端な話だが、確かに僕も
外部の一押しで僕の本は化けるのではないのか?
という得意の自惚れと言うか、なんとなく予感めいたモノはあった。
つづく
※この日の出来事は全てノンフィクションです。
不屈座