時間は午後4時に近かった。再び僕は4階と5階の客数を数えた。
午前に比べると明らかに低設定と判断された台だけが空いていたが、全体的にお祭り気分は変わらずだった。
だが、ここで違和感に気付いた!
それは…
コインの別積み台がほとんどなかったことだった。
午前中はオープン間もないから別積み台がないのは分かる…
しかし、今の時間で4時間前と現状が変わらないとしたら…
それ即ち実は設定が入っていないことではないのか!
僕はスロットのレベルがお子ちゃまだから答えは分からない。
だが、これはスロットユーザーがマルハンに踊らされたのではないか?が、僕の最終回答だった。
そして3階を再び見回すと1円パチンコの稼働率は5割になっていた。
しかし4円の禁煙コーナーは午前中より僅かに増えたかどうかの客付きだった。
そしてパチンココーナーもドル箱は寂しい光景だった。
最後に2階を一瞥したが、やはり客付きは変わらず、ドル箱もさほどなくだった。
そういえば、両替をする直前に閉店ホールにありがちな現象を確認した。
それは…
(通常)景品がほとんど切らしている
だった。その部分はマルハンの宣伝で埋め尽くされていた。
こうして僕はマルハンを後にした。
帰り道フト、マルハンから渋谷駅まで徒歩で何歩になるのか数えてみた。答えは
715歩
だった。実は渋谷マルハンタワービルは他のガイア、エスパス、楽園と比べて…
駅から一番遠かったのである。
この駅から一番遠いのも、閉店に繋がった要素になったのではないだろうか?
そうして見ると渋谷マルハンセンタービルの閉店とは…
なるべくしてなった結果
なのかもしれない…マルハンが渋谷を去った今後、渋谷はエスパスの一人舞台になるだろう。
エスパスが絶対的に有利なのは
土地代が無料
だ!この牙城をガイア、楽園が越えられない限り渋谷では天下を取れないだろう。
ところで、マルハンは再び渋谷に戻ってくるだろうか?
仮に戻るとすれば、それは弱点を克服してからだろう…
そう、渋谷にはガイア、エスパス、楽園と線路反対側の駅前が現在再開発中である。
ここにマルハンが陣取ったら…
僕はマルハンがこのまま黙って敗れるとは思っていない。
必ず反撃の狼煙を上げるはず…
それは何時になるのか?分からないが、今後のマルハンの七転び八起きに注目したいと思う。