渋谷マルハンタワービルの3階の
パチンコ業界の現実
を叩きつけられて僕は4階に上がるのが億劫になった。
帰りたい…
多分そう呟いたと思う。だけれど今日の渋谷の動きを全国に伝えること!それが僕の使命なんだ!!
僕は自分を奮い立たせ、それこそ歯を食い縛るようにして4階に着いた。
4階は3階どころか2階以上の
お祭り騒ぎ
だった。稼働率が90%は確実にあった。
凄い!それは圧巻の一言だった。
グランドオープン時における客の熱気が、今ここで展開されていると言っても過言ではなかった。
4階のスロットコーナーはパチンココーナーと違い
入り組んだシマ構成
で、すんなりと一周が難しかった。
この配置も現在のパチンコホールの
セオリー
と言えそうだ。どうにか全体を確認するとやはり隅々までお客さんがいた。
5階はどうなのだろう?
もう僕は何も先入観を持たず5階を訪れた。
5階も満席に近く、4階同様90%の客帯率だった。
この店内の稼働チェックだけでゆうに1時間はかかった。
頭取りを行う店員としては、ノロマの一言だが、視察としてはかなりの充実感があった。
さてと…
3階の1円パチンコだけでも打って帰るか?
それはまさかマルハンが1円パチンコのお客さんを見下して
遊べない調整
ではないよね?の確認でもあった。
しかし、打ちたいのがない!
シマを2周するも気乗りがしない…
こんな気持ちで打ち、負けた時の足取りって重いんだよねぇ…
だからせめて打って納得と思う台で打ちたかった。
ダメか…そこで完全に勝つ意識に切り換えて
初代牙狼のライト
を打つことにした。大当り1回、62回転であり
潜伏確変かも?
の期待をしてである。ちなみに潜伏の場合…
90%の確率で50回転以内に大当りする
と店内ガイドブックにあった。
親切だよね、前客もそれを見て止めたんだろうな…
潜伏ハイエナ
という卑屈な思いをしながら回し始めると
思った以上に回るではないか!
10回転を過ぎても上皿にはまだまだ充分な玉があったのである。
こ、これは…
ここで僕は本当にこの台と心中しようという気になった。
その瞬間だった。
赤タイトルから始まった擬似連は、2連目でオープニング予告になった。
初代牙狼のオープニング予告は激アツだ、後は役モノが閉じるか…
ヨシ閉じた!
後はレギュレイスの青エフェクトでなければ…
エエッ…
画面はまさかのレギュレイスの青エフェクトだった。
next