年に一度の最も釘に期待が出来ない日にワープ入賞率の高い機種で勝負する…
なんてロマンチックな、と思うもいざ実戦すると僕の顔は
しかめっ面
になった。肝心のワープが明らかに潰されていて、ワープを通り抜けしただけで、よくやった!レベルの台になっていたからだ。
やれやれ…もちろん自己責任だから台や店に文句を言うつもりはないけど、ゲーム性をここまで殺してとはねぇ…
だが、よ~く注視してみるとヘソ周辺の釘も弄られているためにヘソに向かう玉の幾つかが、ワープまでジャンプしているのである。
そしてそこからワープを伝ってヘソに入賞する。
ナント面倒な入り方と言うのか、苦笑するしかなかった。
この不幸中の幸いと言うのか、物事は正面だけでは判らないものなのだ、と改めて考えた。
そうして思うように回らない一騎当千と格闘しながら、思ったより早く大当りがやって来た。
その演出は一瞬大当りに程遠い演出だったが、リーチ直後に発生した図柄の周辺オーラの赤を僕は見逃さなかった。
オオッ、どうしてここで赤オーラが…これは期待出来るのか?
それは決して確信を持った判断ではなかった。
むしろ願望が強い気持ちで一杯だった。
この後、演出は通常演出パターンを経由してキャラリーチの2番目に弱い典韋リーチに発展した。
そうか!これは潜伏or小当たりのどちらかになる演出か!
そう判断した矢先に典韋が赤セリフで
あなたのいる場所はここではありません
みたいなセリフを見た時、思わず
なにぃ~
と雄叫びを上げた。それは台に対して僕が図星を言われたからではない!
このセリフは大当りの期待が出来る本当の演出だったと思ったからである。
この直後に龍役物が稼動し、ストーリーリーチに発展した。
ただ、このストーリーリーチは強弱の2種類で言えば弱パターンになる。
おまけに導入部のタイトルも通常パターンである。
アツいリーチにしか発生しない玉璽予告が出たのは嬉しかったが、それは最低レベルのチャンスアップだった。
しかもカットインは青…
なんだ、これってなんちゃってスーパーってとこか…
変に期待させやがってとため息を出したら最後のチャンスアップである
ボタン予告で孫策がいるパターン、ボタンで発生したカットインは赤パターン
と、この2つだけで今までの予告のダメな部分を完全にカバーし、大当りに導ける演出にまで仕上げてくれたのだ!
あとは祈るだけ…
これは大当りだった。高尾の台も僕は僕なりに分析しているつもりだったが、この台は僕の思っている以上に、当落演出の判定が難しい機種だった。
早い話どっちに転んでもおかしくない機種が一騎当千2という機種の特徴だった。
そして大当り中に愕然した。それはラウンドバトルに負けて時短になったからではない。
アタッカー周辺の釘が今まで実戦してきた機種に比べ明らかに入らないからだ。
それは液晶演出からも判るほどで、いつまでも同じ演出が続き次の演出にならないのである…
なんてこった
これが理由で一騎当千は時短終了後、迷うことなく席を離れた。
一騎当千では最終的に8521玉になった。
さて、この玉で次は何を打とうか…
僕は再びあてのないホール内の旅を始めた。