新鬼武者のST中は一度15ラウンドを引くもそこまでだった。
ST抜けで8475玉と少しだけしか増えてなく、1万発の壁が険しいことこの上なかった。
もう一度チャレンジすべきか?
いや次はSTに入らないだろう。
新鬼武者のST突入率は50%であり、2回続けてRUSHに入れるほど僕は強運じゃないよ…
頭ではそう謙虚に考えるも身体は動かなかった。
身体の僕は止める気がゼロなのである…
マジかよ!
仕方ないので一人脳内会議を再び始める。
話のポイントは玉を増やせるかどうか?の一点だった。
使った玉はどうでも宜しい。連チャンで結果を出しなさい!ってわけだ。
おそらく8475玉を下回る結果になるだろうな。
それを判っていながらハンドルを握り始める僕。
ハンドルを握るまでは煮え切らない男が、ハンドルを握ると不気味なほど台に集中する人間に変わった。
息を殺して玉の行方と画面の演出を見ている。
新鬼武者の演出がアツいかどうかは、回転開始時で役モノが動くかどうか?が僕の分析だった。
回転開始時で役モノが動く=スーパー確定であり、既にここから大当りするかどうかの演出が始まっているのである。
てっきり何か演出を見せられてから…と思っていただけに、そこに気付いた時は頭をハンマーで殴られたほどのショックを感じたものだった。
そして画面周囲の刀役モノが一瞬動いたあと演出が展開される。
一瞬見ると普通の演出であり、あれ?僕の判別方の間違いか?と思った瞬間…
桜が画面を覆った(激アツ)のである。
ここで僕のボルテージが一気に上がる。
桜が画面から消えた後はムービー演出が始まった。
敵の悪行演出がメインだが、これはいわゆる次回予告みたいな演出なのだろう。
そして画面がプチュンとして『サクオレ』と新鬼武者フリークが言う
桜を見れば俺を思い出してくれないか予告
が展開した。これはガイドブックに乗っている激アツ演出だが、さっきの演出はガイドブックに乗っていない演出である。
新鬼武者を初めて打った人がこの演出で大当りした場合、サクオレ演出があったから大当りしたんだと解釈するのだろうが
冗談じゃない!
京楽系の機種は、激アツ演出が一つ出ただけで大当りさせてくれるほど
あまっちょろい台ではない!
既に地味なスーパーと激アツ演出が絡んでおり、ハズレた場合はこれらの
草の根運動的な演出
が抜けているケースが大半なのである。
話が脱線したので元に戻すと、このサクオレ演出中にボタンを押すと、茜の声で蒼兄ぃ~の裏ボイスが流れる。
この裏ボイスが流れた瞬間大当りを意味するので、ヨッシャーのガッツポーズを取る。
そしてその後はガイドブックに掲載されている次回予告経由からのSPSPリーチで声優の若槻が演じるキャラを倒すはずが倒せず…
扉演出というミリゴの最後の審判モドキを展開するのである。
この扉を開こうと踏ん張る蒼鬼こそ僕の心情を表す演出であり、僕が新鬼武者で一番好きな演出である!
こうして無事大当りをしてラウンドバトルは
前回と全く同じ展開なのに単発
という人によっては
遠隔だぁ~
と絶叫してもおかしくない演出をハイハイと理解して時短10回を消化する。
時短を消化して持ち玉を再計算すると…
8483玉
だった。あれ?さっきって何玉だっけ?
僕は都度大事なポイントだけ携帯に留め、何でもかんでも覚えている方ではない。
携帯を開き打ち始めた出玉を確認すると8475玉
わずか8玉の差でさっきを上回っていた。
ふぅ~危なかった。
この勝負、サクオレの裏ボイスが勝敗の決め手となった。
裏ボイスの存在を知らなければ保留がまだ入ることもあり、まだ打っていたに違いない。
そうすればこの回で終わっていたのか…
何気ない知識の積み重ねが勝利を招いたんだと思うと、僕は感慨深い気持ちにならずにはいられなかった。