昔からの営業スタイルの定量制ではなく、経営難の打開策の一環として始まったと思われる此度の定量制システム…
その明白な違いは、営業スタイルそのものにあった。
具体的には、此度のトレンドを目指している定量制システムには
実際に経営するにも、いくつかのウィークポイントが、存在するのである
一例を挙げると、過去の(多くは羽モノの)定量制では
一回の当たりで、決して定量オーバーには至らなかった。
しかし、此度の定量制システムでは
MAXタイプはもちろんのこと、甘デジでも一撃で、定量オーバーするポテンシャルの機種がホールに蔓延しているのである。
そしてシステムの黎明期にありがちな
遊技することで
有利なホールと不利なホール
が、存在することだった。
早い話、此度の定量制システムは現在のところ
まだまだ無法地帯であり、(失敗をしながらも)整備されるのは、これから先である。
なので、現状のスタイルのままだと定量制は
成功する可能性が低い
と判断したのが、当パチンコニュースとしての考え方である。
元々、定量制とは、羽モノを対象にしてきたことから
持ち玉で遊技してもらう
これが根底にあったと思う。
そして定量オーバーに至るまで、(パチプロでもない限り)それなりに時間もかかったはずだ。
しかし、現在ホールで、主流なのは、MAXタイプである。
この時点で、昔と今の営業コンセプトが全く違うのが分かってもらえるかと思う。
それなのに同じゲーム性を行うこと自体
無理が生じるのではないだろうか?
つまり、MAXタイプの打ち止め量の数値の決定こそ
現在のホールの経営センスの課題であり、問われるのである。
ここからは、MAXタイプで話を進めさせてもらうが
取材したところ打ち止め量は
10000発
のホールが多数を占めた。
しかし、MAXタイプの平均連チャンは5連チャン。
すると、どうだろう…
2000発搭載機の場合
たった一度の確変大当り
で、確変中にも関わらず、遊技終了になるのである。
繰り返すが、昔の定量制は一撃で定量オーバーにはならなかった。
だが、此度の定量制システムは、一撃で定量オーバーの可能性を秘めており、ホールも、そのようなポテンシャルの高い機種が取り揃っている。
昔と今の、このズレ
具体的には、打ち止め量…
この数値を10000発
にしているホールは、乱暴な言い方になるが、ホール経営が
遅かれ早かれ崖っぷちになる!
と僕は睨んでいる。
なぜなら此度の定量制は、ユーザーの確変中の至福の時間を
全く考慮していない数値
だからだ。
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