※本日は作者体調不良のため、過去描き貯めた最後のストック原稿の使用による発信となります。
なお、最悪の事態として、今回ばかりは明日の正午発信が、非常に厳しい可能性があります。
しかし、この場合であっても、公約通りそれも自己責任として、発信が遅延した場合は、本日の内容を最終回とさせて頂きます。
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今日はいつもと趣向を変え、作者が有名なのに
何故かパチンコ化しない作品
について、スポットを当てマニアックなお話も交えて語ってみたいと思います。
ただし、今回の情報ソースはパチンコ業界関係者ではなく、
僕同様、漫画家、原作者、編集者の集まりの中で得た情報とお断りをさせて頂きます。
その1、松本零士先生の『光速エスパー』
主なパチンコ化機種
CR大ヤマトシリーズ
CR宇宙戦艦ヤマトシリーズ
CR銀河鉄道999
CR宇宙海賊キャプテンハーロック
昭和42年にTV化された当時、大人気の特撮作品で、東芝がスポンサーでした。
漫画では既に「少年」で、あさのりじ先生が描かれており、松本零士先生は半年ほど遅れて「少年ブック」で、連載が始まります。
ところが、あさの版が終了していないため、松本版は2番描き手になるコミカライズ版によるものでした。
(※光速エスパーの原作、キャラクターデザインには、あさのりじ先生だけが掲載され、松本零士先生は
全国の東芝販売店のシャッターにあさの先生同様にマスコットキャラクターを描いているにも関わらず、松本先生はスルー扱い
をされたのでした。)
また、原作と大幅に違うオリジナルストーリーを展開し、人気を得たもののTV版とはまるで展開が違うために、仮に松本版でパチンコを作っても、版元の宣弘社が許可を出さないであろうとのことです。
その2、本宮ひろ志先生の『硬派銀次郎』
主なパチンコ化機種
CRサラリーマン金太郎シリーズ
CR男一匹ガキ大将
CR天地を喰らう
昭和51年に今は無き月刊少年ジャンプで、開始した当時の人気漫画の1つでした。
連載期間は3年間、単行本は全部で9巻、OVAもあるものの…
物語の内容が、男一匹ガキ大将+サラリーマン金太郎に近く
既にどちらもパチンコ化しており、スケールの小さい作品を、わざわざパチンコ化しても…の消極的な発想により、まず出ないであろうとのことです。
その3、藤子不二雄A先生の『オバケのQ太郎』
主なパチンコ化機種
CR怪物くん
CRプロゴルファー猿
CR笑ゥせぇるすまん
CR忍者ハットリくん
昭和39年に連載を開始し、藤子不二雄先生が二人で共著していた数少ない作品です。
そしてこの作品のヒットにより、現在私たちが知っている藤子不二雄像が出来上がるのですが…
パチンコ化しない一番の理由は、藤子・F・不二雄先生が作品に関わったため…と言われています。
藤子・F・不二雄先生作品であるパーマン、エスパー真美、キテレツ大百科などは一切パチンコ化していません。
藤子・F・不二雄先生は既に他界しており、現在の著作権を管理しているのは奥様と言われており、作品イメージを重視される奥様は、今後もパチンコ化にOKを出すことはないでしょうとのことです。
余談ですが、オバQは当時の人気が大爆発して藤子先生だけでは手が足りず
石ノ森章太郎先生、赤塚不二夫先生がアシスタントをしたこともあり
当時のアニメがDVDにならないのは、そのような著作権絡みの問題も含まれているそうです。
その4、永井豪先生の『バイオレンスジャック』
主なパチンコ化機種
CRデビルマン
CRマジンガーZ
CRデビルマンレディー
CRキューティーハニー
昭和48年開始の、崩壊した世界(未来?)が舞台で、再生の道を探りながら混沌の暴力の渦中にある作品です。
一見すると北斗の拳のパイオニア作品でもあるのですが、このような作品になった理由が
劇中で関東地獄地震と呼ばれる巨大地震
のため、現在だと東北大震災を連想させるため、パチンコ化はまず無理だろうとのこと。
逆に関東地獄地震部分をカットしてしまうとバイオレンスジャックの世界観である必要性もなくなり、やはりパチンコ化するのは無理があるとのことです。
漫画も完結までかなりの時間を要し、OVAにもなりましたが、世相的に製作しづらい作品と言えるでしょう。
というわけでいかがだったでしょうか?
今回はパチンコ化でお馴染みの原作者で構成致しましたが、この手のお話はまだまだあるみたいです。
そんなお話をまたドンドン仕込んで来ますから本気で!!