お分かりだろうか?
牙狼~金色になれ~が、本来デビューするはずだった8月4日は
後にSANYOがCRギンギラパラダイス~情熱カーニバル~のデビューで、合わせてきたのである。
その数5万台。
まともに戦って勝てるとはいえ、牙狼とて無傷で済まないかもしれない。
そこでサンセイは石橋を叩いて渡らず、急所の一手を放つ。
それがデビュー日を1週前にずらすことだった。
この日程変更は、結果的に王手飛車取りに値する。
ギンパラを避けると同時に…
7月デビューの新機種8台の完売を阻止する行為にもなるのだ。
どうしてそうなるかというと…
ホールの予算は月単位が普通であり、最初の週の機種で全額を使い果たすホールはまずない。
あくまでも月末までのデビュー機種を確認しながら、上手に予算を消化する。
ところが最終週に牙狼があると
牙狼を基準にホール側も導入台数を決めざるを得なくなるのだ。
つまり7月の機種デビューについては、牙狼が主導権を握るのである。
7月7日デビューのCRカウボーイビバップ、CR風雲維新ダイショーグン霧子式、CRブラックラグーン2のMAXタイプに楔を打ち、返す刀で
7月22日にCRリング~運命の日~とCRF涼宮ハルヒの憂鬱に直接対決を挑む…
CR牙狼~金色になれ~
は、それほどの自信作なのか(しみじみと)…
ちなみに各機種の販売(目標)台数だが
CRカウボーイビバップ=35000台
CR風雲維新ダイショーグン霧子式=2万台
CRブラックラグーン2=12000台
CRリング~運命の日~=5万台
CR涼宮ハルヒの憂鬱=3万台
これに対し
牙狼~金色になれ~=10万台だったのが自社最高販売台数の12万越えに目標を変えようとしている…
最後に、サンセイの年度当初の勝負機種という方針は現在存在しない。
理由はもちろん、現在は牙狼を中心にサンセイが動いているからだ。
サンセイが作ったはずの牙狼がいつの間にか
牙狼が業界を席巻している。
牙狼の原作の中に
心滅牙狼
という、牙狼が自分自身を制御出来ない演出が存在するが
僕には何だか
サンセイが牙狼を制御出来ず、飲み込まれていってるように見えてならない…
人生常に成功とは限らない。
もしも将来、牙狼に陰りが見えた時、サンセイは一体どうなるのだろうか?