この夏の本命機種と呼んでも過言ではない
牙狼~金色になれ~
をサンセイが8月から7月に移してデビューさせる意図…
それは、サンセイというメーカーの本質を物語っていた。
昨日もったいぶった分、今日は意外と知られていない、サンセイの内幕を過去から遡ってして話してみたい。
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僕が始めてサンセイの発表会に個人的に招待(※メディアは基本的に会社に案内状が届き、個人のケースは双方の特別な関係を意味する)されたのは
2006年11月下旬、ゼップ東京で行われたCR-TRFの時だった(この時TRFのミニコンサートも同時開催した)。
この時、サンセイの役員から別室で
「ウチは毎年年明け最初にデビューする機種が、その年一番の力を入れた勝負機種なんだよ」
と経営戦略を教えてもらった。
ここでTRFまでのサンセイの年始デビュー機種を紐解くと…
2005年→CRまぶや(パチンコ初の突然時短搭載機)
2006年→CR新がきデカ(ジョグシャトル搭載の新筐体)
2007→TRF
と、稼働結果は別にして役員が言われるように
確かにサンセイの年始一発目の機種は、どれもが勝負機種と言えるだろう。
ところが…
TRFは最終的に2007年の1月ではなく、2月にデビューした。
1月から2月に移動した意図は何だったのか?
後日、僕は役員に尋ねてみた。
すると…
「京楽さんのウルトラマンがその前の12月にデビューしたでしょ。それでTRFの稼働に影響が来ないように1月から2月に変えたんだよ」
だった。
またこの時
「ウチは石橋を叩いて渡らないからねぇ~」
と、役員が苦笑されたのを僕は昨日のように覚えている。
この時、僕は無意識に尋ねた質問がサンセイの本質なんだ、と後で知る。
その質問が…
じゃあ、ウルトラマンに匹敵する機種をサンセイさんも開発していたら、その機種は1月デビューなんですか?
だった。これに対し
「いや間違いなく12月にデビューさせるよ」
と、眼光鋭く不敵に笑った。
そして、このお方は現在、サンセイ本社のトップから数える方が早いほどの立場にいる。
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