藤商事のCR嬢王も昨日のCR BE‐BOP同様
運命に弄(もてあそ)ばれた機種
という言葉が一番ピッタリになるのでしょうか…?
……
…
そもそも嬢王は去年の11月に検定を通過していました。
順調に行けば、今年の1月に、強引になら去年の12月の機種デビューも可能でした。
だが、このタイミングで機種デビューをしたのは、CRプロジェクトアームズでした。
プロジェクトアームズが選ばれた理由は、スペックが大きく関わっていたと思われます。
一般の方はあまり知らないと思いますが、パチンコ業界は年末のタイミングで一番ホール関係者から望まれるスペックはMAXタイプなんです。
なので、各メーカーは毎年12月に向けてMAXタイプが怒涛のようにデビューします。
現在もルパンの稼働が好調ですが、ルパンもデビューしたのは去年の11月でした(ちなみに聖闘士星矢も同日デビュー)。
だから次機種に…これはどこにでもよくある話です。
ですが、次にデビューしたのは、CR緋弾のアリアで3月でした。
緋弾のアリアが、このタイミングで選ばれたのは、年度末だったのが大きく関わっていたと思われます。
これもパチンコユーザーの方はあまり知らないと思いますが、メーカーは年度末のタイミングで一番発売したいのは、年度末の決算期に関わるため
売り上げを望める鉄板機種になります。
このタイミングでライバル会社からデビューした代表的な機種は、モンスターハンターと新鬼武者でしょうか…
一方このタイミングで藤商事は嬢王の他に
地獄教師ぬ~べ~も手駒に加わっていました。
ですが、ぬ~べ~をこのタイミングで投入しても、モンスターハンターや新鬼武者に押されてしまい、販売合戦に破れると判断したのかもしれません…
それならばぬ~べ~の実力発揮をできるタイミングを伺いながら、緋弾のアリアと嬢王を天秤にかけた結果
嬢王よりも一定層の若者ユーザーを取り囲めるのは、緋弾のアリアと決めた可能性があります。
だから次機種に…これもどこにでもある話です。
ですが、次にデビューするのは、CRハンティングラッシュ2の6月でした。
ハンティングラッシュ2がこのタイミングで選ばれたのは、年度当初の売り上げを狙える実績機種だったのが、大きな理由だと思われます。
そうこうするうちにタイムリミットが近づいてきました…
実はリング3は新枠第一弾として華々しくデビューすることが水面下で決まっています。
そして嬢王は現行枠の最終機種になります。
さてココで問題です。
今これをご覧になっている貴方が経営者なら
リング3と嬢王をどのタイミングで販売しようと考えますか?
コレ大袈裟に語るなら
藤商事の切り札と殿(しんがり)機種
ですよ。
リング3を活かすために嬢王は
どう活路を見開くべきなのか?
驚いたのはハンティングラッシュ2が6月上旬にデビューするのに対し、リング3には7月、8月デビューのゆとりを持たせて
嬢王を6月下旬にデビューさせる強行策を藤商事は考えているみたいなのです…(滝汗)。
そんな無茶な!が、僕個人の感想ですが、藤商事の立場で考えると
リング3(とぬ~べ~)のために嬢王よ、どうか泣いてくれ
なのかもしれません。
「パチンコ機種って、多くは(ホールやユーザーに)望まれてデビューするはすが、中には厄介者を追い出すような形でデビューする可哀想な機種もあるんだよ…」
嬢王にまつわる話を書いているうちに、僕は過去、偉大な関係者からこのような言葉を言われたのを今回、思い出しましたよ。
販売タイミングを完全に逃し、嬢王は、ハンティングラッシュや緋弾のアリアよりも少ない5000台前後の生産台数になるみたいです。
ひっそりと咲く月見草…
どうか皆様、もしもホールでCR嬢王を見た際には、今回の嬢王の舞台裏のお話を思い出して頂ければ、僕も嬉しく思います、本気で!!