…ジョンウンSide…
映画館で寝てしまうというハプニングがあったが
彼女はどことなく嬉しそうで安心した。
(退屈させてなきゃいいけど…)
映画の後両親と弟へのプレゼントを買いにデパートへ向かった。
くるくると表情が変わるのが面白くて
つい見入ってしまうこともあった。
会計を済ませ彼女の元に戻ると何かを見ている。
気になって後ろからそっと覗き込むと
(MCMか…)
俺に気づいた彼女は少し照れながら振り向いた。
休憩するためにカフェに入る。
その時ふと思いつき荷物を車まで運んだ。
カフェに戻ってくるとちょうど飲み物も運ばれてきたところらしく
彼女も退屈はしていなかったみたいだ。
仕事の話を少しした後
以前貸したマフラーを返してくれた。
綺麗にクリーニングされていて、かすかに彼女の匂いがする。
中にマフラーとは別の袋が入っていて
彼女に確認をしてその袋を開けた。
手袋だった。
5本指の手袋ではなくミトン型で少し可愛い感じだが
素直に嬉しくて頬がほころぶ。
自分でも顔が赤くなっているのが分かる。
まだ数回しか会っていないのに
どこか惹かれるものがあるのは分かっていた。
きっと好きになっちゃいけないって
心のどこかで自分に言い聞かせてたんだと思う。
彼女の気持ちは分からないけど、もう自分に嘘は付けない。
俺、この子のことが好きなんだ。