ALSの患者さんの場合、
あくびの際や車椅子から移動する際などのタイミングで舌を咬んでしまう、
歯ぎしりがすごい、ということが約半数の患者さんで見られるようです。
昔、大学病院にいたころ、
ALSではなくて低酸素脳症で寝たきりだけど、歯ぎしりと咬傷がひどくてマウスピースを作ったケースがあったことを思い出し、
現在、ALS患者さんのマウスピース作製で試行錯誤していて、久しぶりに論文などを調べまくってます。
開口量が少なく、無歯顎用の平べったい上顎用トレーしかお口に入らず、
下顎にもなんとかトレー試適したけど、辛そうだったので下顎の分は作製するのはやめました。
しかし上顎用だけ作っても、歯ぎしりはマシになっても、舌を噛んでしまうのは治らないよな…と思い、
下顎は市販のマウスピースにしようかなと思ってるところです。
市販のは緩くて外れたら…
上下顎合体させると、息苦しいかな…
とか色々考えていたら、
厚みと形の違いで何個か作製できたので、まずはお試しいただくことに。
マウスピースを入れたらOKというわけでもなく、
唾液がお口から溢れ出るのもなんとかしてあげたいので、(飲み込めないので)
まだ課題があります。
ALSだけでなく、往診先の高齢者もよだれがどんどん出るからといって、ご家族がずっとマスクをさせてるケースもあり、
1日中流れ出る唾液を受け止める「何か」、便利な商品があればな〜
(こういうのは介護職の方が詳しいのかな‥と思ったり。)